【レビュー】

富士フイルムのX-A7はスマホ世代の心をつかめるか

2019.12.15
トリセツ編集部/荻窪圭
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富士フイルムならではの高画質を楽しめる

スマートフォンとの連動もしっかりしています。Bluetoothを使って、撮影場所の情報をスマートフォンから転送して位置情報を付けてくれるのはよい点。

USBが最新のUSB Type-C端子でUSB充電に対応しているのもよい点です。

弱点はAFまわり。

X-A7から像面位相差センサー搭載のイメージセンサーになったため、AF速度はぐっと実用的になりましたが、暗所でのAFやときどきピントの山がずれていることがあるのは気になりました。上位のX-E3やX-T30ではそういうことは感じなかったので、廉価版故の悩みでありましょう。

SR+モード時はAFのターゲットをカメラが判断してくれるのですが、それがうまくないこともけっこうありました。

もうひとつ、タッチパネルを使った新しいインタフェースはまだはじまったばかりという感じで、まだまだ進化の余地はありそうです。

とはいえ、実は十字キーなんていらんかったんやという使いやすさや、なんだかんだいって色はきれいで、富士フイルムならではの高画質を楽しめるという点では実に魅力的。

何気なくケーキを。発色がいいのでより映えます。
何気なくケーキを。発色がいいのでより映えます。zoom
猫が寄ってきたので縦位置ローアングルで。
猫が寄ってきたので縦位置ローアングルで。zoom

そして価格も、APS-Cサイズセンサーを採用したミラーレス一眼としては非常に安いので、コストパフォーマンスは高いカメラです。

XF35mm F2などコンパクトな単焦点レンズを付けて、気軽なスナップカメラとして楽しむのもいいでしょう。

主力モデルである趣味道楽性の強いハイエンド機の真逆に位置しそうな、スマートフォン世代に向けたエントリー機という意味で、ちょいと注目したいところです。


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荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。
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