3:認証機能がすごい!
Mate 20 Proの認証は「パスワード」と「顔認証」と「指紋認証」となっている。
まず「顔認証」は、Mate 10 Proの2D認証とは違い、3D認証となっている。セキュリティ面で優れているのはもちろん、認証スピードが「ちゃんと認証してる?」と感じるほど速く、認証精度も角度がついていても一瞬で認証されるほど高い。また、かなり暗い場所でもきちんと認証してくれる。
「指紋認証」は背面にあったものがなくなり画面埋込式となっているが、画面に表示された位置で指紋認証をすると角度によっては認証できず、精度にはまだまだ改善の余地はありそうだ。ただ指紋認証をするまでもなく顔認証でロックが解除されるので、正直「指紋認証」の出番が少ないのも事実である。
4:充電機能がすごい!
搭載されているバッテリーは大容量の4200mAhとなっており、最適なバッテリー管理を行うAI電源管理機能にも対応。さらに、充電周りの機能も充実している。
まず有線での急速充電は最大で40Wとなっており、他社が5~15Wということを考えると、超高速での充電が可能なのがわかる。また、ワイヤレス充電も最大15Wで充電可能となっており、これも他社の2倍のスピードだ。
さらに「逆充電機能」を搭載しており、Qi規格のワイヤレス充電対応デバイスを本機でワイヤレス充電することも可能となっている。例えば「友達のスマホバッテリーがない!」「充電器もない!」という場面で、バッテリーをワイヤレスでおすそ分けできる。ただし、充電速度は高速ではないので非常用と考えたほうがよいだろう。
またUSB-Cポートからも電力出力が可能となっており、有線で他のデバイスを充電することも可能。この記事を書きながらソニーのミラーレス一眼のα7ⅲへの充電も可能なことを確認した。
5:AIを使った面白い機能、その他の機能
AI専用チップを積んでいるとはいえ、通常使用時のファイル管理・整理やバッテリー効率の最適化などは、なかなか体感ではわかりづらい部分である。しかし、AIを使った、わかりやすく面白い機能があるので紹介しよう。カメラを使ったリアルタイムでの翻訳機能だ。カメラをかざすだけでリアルタイムで翻訳してくれるものだが、AIとARの未来を感じられる。
その他にも、カメラで写した被写体を識別して、それが買えるサイトを検索してくれたり、食品の場合はカロリー表示をしてくれたりする。まだまだテスト版レベルだが、今後に期待も膨らむ。Huaweiではおなじみ、指の関節でスクショなどを撮れる「ナックルジェスチャー機能」も引き続き搭載されるなど、便利な機能が充実している。
6:まとめ
まだまだ紹介しきれない機能も多いが、お財布機能がないこと以外は、画面の美しさ、サクサク感、カメラ性能やその他の性能などパーフェクトといっていい。現状最高峰の端末の一つであることは間違いない。特に超広角カメラと画面埋込式の指紋認証などは2019年のトレンドになりそうな予感さえする。
価格に関しては、ちょっと安くなったといえ、10万円ほどする端末である。価格的には安いとは言えないが、ここに詰め込まれた性能や機能と他社のフラッグシップモデルを比べてみると、決して高くはない。特に、このカメラ性能がスマホサイズに収まっているだけでお得だ。
ほとんど文句のつけどころはないが、国内版のSIMフリー機でこの価格で出すなら、お財布機能は入れてほしかった。また、外部メモリはMicroSDカード(もしくはNMカードを大幅に値下げして欲しい)を採用してほしかったところだ。LEICAを冠してるので、モノクロセンサーの復活にも期待したい。
Mate 20 Proはガジェットやカメラが好きな人にとって今最も買い!な1台なのは間違いないのである。
Mate 20 Proのここが
- カメラ性能がすばらしい(特に超広角が楽しい!)
- 最先端技術とギミックが満載
- お財布機能以外、まさに全部入り
Mate 20 Proのここが
- お財布機能に対応していない
- 外部ストレージが独自規格のNano Memory
こんな人にオススメ!
- カメラとガジェットと最新技術が好きな人
- Huaweiに抵抗がない人(笑)
DTM関連はもちろんスマホ、カメラ、オーディオ中心にガジェット全般、ともかく最先端テクノロジーを好むギーカー野郎。