【カメラマンの仕事術 Vol.1 ヌード写心家:中田しのぶ】

すべての女性達の『心の中に秘めた想い』を解き放ち 魂を写し込む写心家 (2/3)

2019.03.15
トリセツ編集部/エマーク

使用機材にこだわりがない!?


エマーク:使っているカメラだとか、撮影のポイントだとか、私はこういうところにこだわって撮影しているんだよ、というところをお聞きしたいです。

ちなみに使っているカメラって何ですか?


中田しのぶ:キヤノンですね。


カメラマンの仕事術:中田しのぶ

エマーク:どのようなところに魅力を感じてそのカメラを使ってらっしゃいますか?


中田しのぶ:実は、私カメラに全然詳しくなくて、メカオンチですし…、全然興味もなくて。


エマーク:カメラマンの人でカメラに興味ない人っているんですね!(笑)。


カメラマンの仕事術:中田しのぶ

中田しのぶ:すんません(笑)。

最初に揃えたのがキヤノンだったので。カメラを変えるって、そこそこの財力がいるじゃないですか。全部キヤノンで揃えてしまっていたので、母体(ボディ)だけを変えていくっていう感じですね。


エマーク:ちなみに撮影時に使用しているメインのレンズは?


中田しのぶ:70-200mmです。70-200mmが大好きです。


カメラマンの仕事術:中田しのぶ カメラマンの仕事術:中田しのぶ

エマーク:単焦点レンズとかは使わないのですか?


中田しのぶ:ウェディングの現場のときは単焦点命でした、綺麗だし。

最近は、自分のアトリエで撮影するのに一番よいのが70-200mmなんです。モデルさんとよい距離感が保てるのですよ。


エマーク:70-200mm以外はどんなレンズを持ってらっしゃいますか?


中田しのぶ:24-105mmと17-40mm、ロケのときはフィッシュアイをよく使います。ヌードのときはフィッシュアイは使わないですけど、ウェディングのロケはフィッシュアイ。あとは100mm、マクロと50mmという感じです。


エマーク:カメラ、レンズ以外に使っている機材ってあると思うのですが。例えば照明だとか。


中田しのぶ:ストロボは使います。スタジオに置いているのはGODOXとか。ロケに行くときは使い捨て感覚で使っています。海に浸かってしまうとお亡くなりになってしまうので心が痛むし、お財布も寂しくなってしまうので、使い捨ての安いものを3灯くらい持ってロケに行っています。


カメラマンの仕事術:中田しのぶ

エマーク:高いストロボと安いストロボって全然違います?


中田しのぶ:全然違います。安いのは飛ぶ、飛ばないがあるし光量が不安定。でも、ロケのときは使い捨てのぐらいの値段のストロボを使っています。


エマーク:今まで愛着をもって使っているものを、ずっと使い続けているという感じですね。


中田しのぶ:機材に興味があまりないから、自分が使いやすい確実なものを使っています。

ロケに行ったら現場がすごく大変なので、そのときに操作がわからなかったら、「あうあう」ってうろたえてしまうじゃないですか。(使いやすいものなら)自分の知ってる範囲でできるので。


エマーク:カメラとレンズを使って心がけているポイントってありますか?


カメラマンの仕事術:中田しのぶ

中田しのぶ:あまり「いらんこと」言わない。


エマーク:「いらんこと」言わない??


中田しのぶ:無口ではないのですけど、絶対言わないでおこうと決めているのが「笑って」とか「笑顔で」とかという言葉なんですよ。


エマーク:それは、なるべく自然体で撮りたいから?


中田しのぶ:そうです。「笑って」ってよくカメラマンさん言うじゃないですか。あれ、一番胡散臭い表現だと思っているので、それは言わないようにしています。

会話の中から出てくる表情を残そうという感じです。


エマーク:僕のイメージなんですけど現場のカメラマンって「可愛いね〜、いいねーー!!」パシャパシャみたいなイメージがありますけど、そうではない?


カメラマンの仕事術:中田しのぶ

中田しのぶ:それはあります。単純に「萌えっ」ってなるから。「むっちゃ綺麗!綺麗!」って。思わないと言えないので。だから、上っ面の言葉をかけないというか。


エマーク:なるほど。思ったことは言うけど、指示を出すことは極力しないって感じですね。


中田しのぶ:ポージングはありますよ。「手を上げて」とか「腰ひねって」とか。そういうのは誘導しますけど、表情に関しては、引き出す感じです。





EMARK
【トリセツ編集部 編集長 EMARK(エマーク)】

トリセツ編集部 編集長。トリセツの広報としてプロモーション業務とメディア運営を手がける。また各方面でプロモーション、デザイン等の業務に携わっている。