【レビュー】

VRってナニ?って人に贈るOculus Goのススメ (2/2)

2018.06.10
トリセツ編集部/荻窪圭

Oculus Goで何ができる?

Oculus VRはスタンドアロンで使えるVRヘッドセットです。中にはAndroidで動く小さなコンピュータとスピーカー、そして左目と右目のそれぞれに液晶モニタが入ってます。

Oculus Go

こんな感じですね。それぞれ左目と右目で見るわけですが、3Dコンテンツだと左右の目の見え具合の差で立体に見えます。

Oculus Go

そして、360度全天球の情報から顔が向いている方向に見える映像だけを映し出してくれるわけです。下を向けば下が、右を向けば右が。

だから「自分が実際にその空間にいるかのように感じられる」わけですね。それがVRヘッドセットの面白さです。

Oculus VRのメニューはこんな感じ。頭を向ける方向で見える角度が変わります。

Oculus Go
正面を見た
Oculus Go
左を見た
Oculus Go
下を見た

そして、手に持ったコントローラーでコンテンツを選んだり、操作したりするわけです(この後の画像を見ればわかりますが、下を向いた時の絵に描かれてます。常にコントローラーの位置や向きを認識してます)。

これが面白い。

メインメニューの背景(つまり壁紙)に写真を選べるわけですが、どれも360度なので、立った状態で下を向くと空中にいるようでドキドキしますし、後ろを向くとほんとに真後ろが見えます。

VR初体験の人は360度画像を楽しむ「Oculus 360 Photos」からはじめるのがいいでしょう。

回転する椅子(オフィスチェアなど)に座ると、横や後ろを向くのが楽なのでおすすめ。

Oculus Go
Oculus 360 Photosをコントローラーで選んでボタンを押せばOK。
Oculus Go
世界中の様々な全天球写真を楽しめます。

Oculus Videoで全天球動画を楽しむのもいいでしょう。

そうして、VRの感覚を覚えましょう。

人によって立ったままだとバランスを崩してしまう人もいますし、部屋の中にいるのを忘れて机の角にぶつかってしまうことも。その辺は「目に見えている場所と自分が実際にいる場所が違う」というVRの面白さでもあります。

慣れてきたらいろんなコンテンツを入手して楽しむのがおすすめ。

アプリを入手してそれを楽しむ、アプリを経由して映像や写真などのコンテンツを楽しむ、その辺はスマートフォンを使うときと同じ感覚といっていいでしょう。

Oculus Go

Oculusストアでコンテンツの入手ができます。有料のものも無料のものもあります。

どんなコンテンツがあるのか。大まかにいえば

1:エンターテイメント

わかりやすいところでは、ジェットコースター。上下左右全ての映像があるので臨場感が違います。

空を飛ぶ感覚を楽しめるゲームもあります。

Oculus Go
Rushというゲームです。
Oculus Go
スクリーンショットの制約で正方形の画面ですが
実際には視界全体が映像で埋まる感じで気持ちよく空を飛べます。

宇宙好きならMission:ISSもおすすめ。無料です。ISSのシミュレータで、無重力空間でISS内を動き回ったり、ミッションをこなしたり、宇宙遊泳もできます。

Oculus Go
Mission:ISSでISS内部を移動中です。
Oculus Go
宇宙遊泳中です。

2:全天球画像や映像を楽しむ

RICOH THETAのような全天球カメラで撮った360度の画像や映像を楽しめます。

これ、めちゃくちゃ臨場感あります。THETAやInsta360を持っている人はぜひ買うべし、というレベルです。

おすすめアプリはFacebook360。

Facebookが提供する360度コンテンツを楽しむアプリで、自分がFacebookにアップロードしたものも楽しめます。

Oculus Go
様々な360度の動画や静止画を見ることができます。ライブ中継も。
Oculus Go
自分の写真や動画もここで。
Oculus Go
わたしがTHETAで撮ってFacebookにアップロードした全天球画像をこうして楽しめます。

Facebookが次世代のコミュニケーション環境として力を入れているのがわかりますね。

DMMプレイヤーでVR対応の映像コンテンツを楽しむこともできます(アダルトなのもそうじゃないのも)。

3:コミュニケーションを楽しむ

Oculus Roomというアプリを使えば、同時にOculus VRを使っている人たちが集まって会話したりコンテンツを楽しんだりゲームしたりできます。画面に表示されるのはアバター。遠くの人とコミュニケーションする新しい方法かも。

Oculus Go

4:映画を楽しむ

映像コンテンツをOculus VRで楽しむためのアプリを使って、映画などを見ることもできます。評判なのはNETFLIX。

シアタールームのような場所で、仮想スクリーンに映画を上映し、それを楽しむことができます。大画面テレビが手元になくても大画面で楽しめる、映像に集中できるなどのメリットがあり、人気のアプリです。

CNNやNewYork Timesも専用のアプリを用意しており、そこでニュース映像を見ることができます。

Oculus Go
NewYork Timesのアプリです。様々なニュースを動画や写真で知ることができます。

誰におすすめ?

文章と写真だけだとやはり伝わりにくいですね。

とりあえず、万人向けかというと難しいのは確かです。

一瞬でこの面白さや新しさを理解してどんどんのめり込む人もいますし、長時間見ていると酔っちゃうのでムリって人もいますし、顔の形や眼鏡によっては(眼鏡をかけたままでも見られるサイズにはなってますが)うまく顔に落ち着かない人もいるでしょう。

この辺は今のところしょうがないですね。

Oculus Go

そこさえクリアすれば、パーソナルシアターとして映画を観るのに使ってもよいですし(大画面で映画を楽しめる映像プレイヤーとしては破格の値段です)、VRならではの臨場感を楽しむゲーム機やコンテンツプレイヤーとして楽しむのもいいでしょう。

残念なのは、英語のコンテンツが中心で日本語対応のコンテンツが少ないこと。英語が苦手な人は楽しめるコンテンツが限られますが、Oculus VRが普及するにつれ日本語のコンテンツも増えていくことを期待したいところです。

大事なのは、VRはまだこれからの技術ということ。はじめてVRヘッドセットを楽しむには、Oculus VRは価格的にも使い勝手的にもコンテンツの充実度でも超おすすめです。

多くのデジタル技術が何年も掛けて完成形へとレベルアップしながら普及していったように、Oculus VRもまだVRの完成形ではありません。VRヘッドセットの技術は今スタートしたばかりだと言ってもいいでしょう。

一足先に未来を感じたい人やVR自体に興味がある人は、これなら買って損はなし、というか買わないと未来は見えないぞ、と言っていいかもしれません。


Oculus Go 販売価格:32G|23,800円/64G|29,800円

表示価格は日本への配送を想定した価格です。



荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。