「VR」「VR」とよく言うけれども、ほとんどの人は「名前は聞いたことがあるけど、VRとはどんなものでどこが良いのかピンとこない」のが正直なところではないでしょうか。VRの一番の難点は「最初のハードルが高い」ところにあると思うわけです。
VRってなんだ?
見たり聞いたりしただけでその答えを見出すのは絶対に無理だと思います。「体験しないとわからない」のが、VRの新しさであり欠点でもあるわけです。
ゲーム好きの友達がいればソニーの「PS VR」を体験する機会があるかもしれませんが、そうじゃないとなかなか難しいでしょう。PSはゲーム機で、遊べるコンテンツもゲームが中心なので、普段ゲームをしない人には手が出しにくいものだと思います。
VRという新しい体験を気軽にできる機器はないか、デファクトスタンダードになるようないい製品はないか。
そんなときに登場したのが「Oculus Go」(オキュラス・ゴー)です。価格は32GB版で23,800円。今までの機器に比べると破格値での登場でした。しかも信頼できるOculusの製品。Oculus VR社はVRヘッドセットでその筋では有名な会社ですが、2014年にFacebookへ買収されました。
つまり、Facebookが発売した機器なのです。Oculusは聞いたことがなくても、Facebookなら誰でも知っているでしょう。それも大事な点です。有名な企業の方が安心して買えますからね。
Oculus Goを購入してみた
そんなOculus Go、こんな感じの製品で、ヘッドセットを頭にかぶり、右手(左手でもいいけど)でコントローラーを持って操作する装置です……といってもわかりづらいですよね。
そこでさっそくOculus VRを購入してためしてみましょう。
1.Oculus Goを購入する
表示価格は日本への配送を想定した価格です。
Oculus GoはOculus社のサイトから購入します。今のところ店頭では販売されていません。
海外のサイトで海外からの通販になりますが、全て日本語化されていますし、日本円での購入も問題なくできます。
(今のところ)海外からの発送になるので「自分の住所はローマ字で入れるのが無難」なことと、海外から発送される分、国内での購入よりちょっと時間がかかる(といっても、注文から数日で届きます。下手な国内通販サイトより早いくらいです)ことに注意しましょう。
購入時に会員登録ができますが、Facebookのアカウントが使えますのでそれを利用すれば手間はかかりません。
2.Oculus Goが到着する
わたしの場合、予定より早く到着しました。
届いたのはこんな箱。けっこう小さい箱です。
開くと中はこれだけ。
ヘッドセットとコントローラーです。
コントローラーには単三型電池ひとつ。ヘッドセットはmicroUSBを使って充電します。
製品を取り出したら、スマートフォンにOculusアプリをインストール。
初期設定はすべてアプリの指示通りにすればOKです。極めて親切です。むちゃくちゃ親切です。
指示通りに電源をいれ、セットし、充電し、Oculus Goを家庭内のWi-Fiに接続します。
コントローラーにバッテリーをセットするタイミングも教えてくれます。
こんな感じで非常にわかりやすいので素直に従いましょう。あっけないほど簡単です。もうクイックスタートガイドを見ながら作業する時代ではないのです。
準備が済んだら、Oculus Goを頭に被ります。マジックテープで止められているだけですから、安定するように長さを調節します。
VRヘッドセットがはじめてなら、安全のために椅子や座布団に座った状態で作業をすること。傍から見るとかなり怪しい感じですが、被ってる当人にはわからないので問題有りません。
被ったら正面を向いてボタンを長押しし、方向をリセットします。
これで準備OK。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。