2018年2月、カメラと写真のイベント「cp+」のパナソニックブースにはこんな看板が立てられていました。「100周年」。
実はパナソニック創業100年記念サイトも公開されています。
そう、パナソニックは創立100周年を迎える老舗メーカーなのです。とはいえ、パナソニックという名前になったのは2008年のこと。もともとパナソニックは海外で製品展開するためのブランド名で、国内ではAV機器やデジタル機器にのみ使われていたものでした。それ以外の製品は「ナショナル」です。
1918年の創業時は「松下電器器具製作所」。松下幸之助氏が操業した会社で、最初の製品は電球用のソケットでした。やがて、自転車用ランプで「ナショナル」ブランドをはじめて使用。1935年には「国民ソケットの第一号」を発売します。これは爆発的に売れました。なんと今でも「一号新国民ソケット」として販売されています。1935年から続く伝統のソケットにLED電球を装着して現代で使ってみるのも一興かと思います。
そういう製品からはじまったパナソニックの一番の特徴は取り扱う製品の幅の広さ。冷蔵庫や炊飯器といった調理家電、エアコンや空気清浄機、洗濯機や掃除機といった生活家電、さらにドライヤーやフェイスケア、ボディケア、男性向けのグルーミング製品などのビューティー家電系は他社の追随を許さないといっていいでしょう。
また、パナソニックと言えば、テレビ(ビエラ)、BDレコーダー(DIGA)、デジカメ(LUMIX)といったデジタルAVの製品群を想像する方も多いでしょう。
ですが、それだけではありません。小さなところでは電球のソケットや乾電池、電動ごますり機。大きなところでは住宅設備や電動アシスト自転車も古くから手がけています。各家庭の電源コンセントをよく見ると、たいてい「Panasonic」(古いものだと「National」)と書いてあるはず。実は、こんなところでも高いシェアを持ってます。
パナソニックは日本の「暮らし」をひっぱってきた総合家電メーカーの代表です。家電製品で困ったらパナソニックを選べば失敗しない、といっても過言ではないかもしれません。
パナソニック 1号新国民ソケット WH1031PK
パナソニックの原点。三股ソケットという昭和10年のコンセプトが今でも現役で使えるのは素晴らしい
壁の電源コンセントがまだなかった時代、天井のソケットにつければ電球2つ+コンセントを使えたすぐれものだった。ひもをひっぱっての電球のオンオフも。今はLED電球用として役立つ。
※本文内の価格情報は2018年5月16日時点でのAmazon.co.jpの価格です。パナソニック Wおどり炊き SR-SPA108
Wおどり炊き+旨み熟成浸水で美味しく炊ける高級炊飯ジャーの人気モデル
白物家電という名が似合わない高級感のあるボディでIHスチーム、ダイヤモンド竈釜、旨み熟成浸水、Wおどり炊きと魅力的な文言が並ぶ。さらにスチーム保温で長時間の保温にも対応。
※本文内の価格情報は2018年5月16日時点でのAmazon.co.jpの価格です。パナソニック 沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A56
豆と水を入れれば自動的に美味しい珈琲を淹れてくれる。便利すぎる全自動コーヒーメーカー
全自動なので豆を買ってくるだけ。豆の挽き方とフィルターの組み合わせで4種類のコーヒーを淹れてくれる。また、保温も煮詰まらないように温度をコントロールしてくれる。
※本文内の価格情報は2018年5月16日時点でのAmazon.co.jpの価格です。パナソニック エネループ 単3形 スタンダードモデル BK-3MCC
単3形ニッケル水素充電池の超定番が白いエネループ。自然放電が少ないのが素晴らしい
エネループはもともとパナソニックが吸収した三洋電機のブランドで、ニッケル水素充電池の代名詞。他の充電式電池に比べて、自然放電が少なく繰り返し充電回数が多いので長く安心して使える。
※本文内の価格情報は2018年5月16日時点でのAmazon.co.jpの価格です。パナソニック ラムダッシュ ES-LV9C
日本を代表するメンズシェーバー。5枚刃の深ぞりで全自動で洗浄してくれる充電器付
寝たヒゲも見逃さない5枚刃システム。世界最速リニアモーター駆動、顎や頬の凹凸に追従するサスペンションなどさすがパナソニックという細かい気配り。洗浄+充電が全自動なのも便利。
※本文内の価格情報は2018年5月16日時点でのAmazon.co.jpの価格です。パナソニック VIERA FX TH-55FX750
4K+明るさ連動HDRでより高画質に。ネットの4K動画もカンタンに楽しめるしスマホとの連動も
スタンダードな4Kテレビだが、テレビとネットをシームレスに行き来して番組を探せたり、スマホで番組を途中から観たりとイマドキの機能満載。地震時に倒れにくい転倒防止スタンドにも注目。
※本文内の価格情報は2018年5月16日時点でのAmazon.co.jpの価格です。パナソニック おうちクラウドディーガ DMR-UBX7050
最大10chを同時に全録してくれる上におうちクラウドとして外からスマホで録画した動画を見られる
「おうちクラウド」とは、家のディーガを外から操作することで録画指定したり録画した番組を外から見たりできる機能。全番組録画の上にそれを好きなときに視聴できるので隙間時間を有効につかえる。
※本文内の価格情報は2018年5月16日時点でのAmazon.co.jpの価格です。パナソニック 電動アシスト自転車 ジェッター BE-ELHC
電動アシストで自転車を楽しみたい人にほどよい製品
パナソニックは、実は昭和27年から自転車を作っている老舗。電動アシスト自転車も得意ジャンルで外装8段変速のジェッターは重さを21.4kgにおさえ快適な電動アシストクロスバイクとして走ってくれそう。
※本文内の価格情報は2018年5月16日時点でのAmazon.co.jpの価格です。まとめ
製品ジャンルがあまりに多岐に渡るためピックアップが大変でしたが、定番のAV機器や生活家電に加え、パナソニックならではの充電式電池や自転車も取り上げてみました。パナソニックの製品がまったくない家はないといっても過言ではないかと思います(電源コンセントはたいていパナソニック、あるいは旧ブランドのナショナルですし)。
総じていえるのは、老舗家電ブランドならではの安心感があることでありましょう。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。