こんにちは。トリセツ新人ライターのマリックスです。
今回私はダイソンの新型空気清浄機「Dyson Pure Cool」の発表会に行かせていただきました。
スタイリッシュでシンプルなデザインは従来品とほとんど変わっていないようです。
「PM0.1レベルの微粒子を99.95%捕らえて、室内全体の空気を徹底的にきれいにする、ただひとつの空気清浄ファン」という基本コンセプトは発売当初からのものです。
では、どこが変わったのでしょうか。
発表会では、日本の一般的な家庭が如何に汚染されているか、徹底的に説明されました。
自宅で過ごす時間は55%〜85%、そのうち室内で過ごす時間が90%、データによるとかなり長い時間を自宅の室内で過ごしています。
いったい何が室内の空気を汚しているのか?それは現代社会ならではの様々な化学物質です。
カーテンからは有機リン酸エステル類が。プラスチック製品からは可塑剤、難燃剤としてフタル酸エステル類が。衣服の防虫剤からはパラジクロロベンゼンが。建材の合板、壁紙からはホルムアルデヒドが。塗料からはトルエン、キシレン。さらに植物さえも人体に影響を与える化学物質を放出しています。もちろんタバコも有害です。
そして屋外からも様々な粒子が流入します。
加えて気密性の高い現代の住宅ならではの汚染源となる室内のカビ!
カビがもたらす健康被害の数々・・・
室内のカビと湿気の程度が高くなるほど子供のアレルギー疾患が増えるというデータも示されました。
怖いですね!空気清浄機を導入した方がいいかな、という気にどんどんなってきました。
ダイソン ヘルスアンドビューティ部門 副社長のポール・ドーソン氏です。
ドーソンさん、どうしたらいいですか?
最近、窓を開けて換気をしましたか?
って・・・換気をすれば全て解決!というまさかの全力ボケですか?
窓を開けて換気したかのように、清浄されたきれいな空気で満たします。
・・・ですよねー。
現代は様々な要因で簡単に窓を開けて換気することができない場合があります。
花粉、PM2.5、黄砂、ビル風、騒音、暑いor寒い・・・
はい、確かにいろいろなシチュエーションが考えられます。
下の写真は一般的なメーカーが空気清浄機の性能をテストする試験環境の例です。
計測用のセンサーは中央に1つあるだけです。ちょっとわかりづらいですが、天井にかくはん機があり、空気をかくはんしながら清浄の度合いを測定するそうです。
これに対して、ダイソンが今回新たに採用したテスト環境です。
計測センサーが中央だけでなく、部屋の隅にもそれぞれ設置し合計9個使われています。空気もかくはんされていません。さらに床面積も広く、天井も高い。住宅環境を想定した試験室ということです。確かにこれなら、一般的な試験環境よりも正確に測定できそうです。
問題は一般家庭の室内はこんなにスッキリした空間ではなく、様々な家具やモノが存在しているということなんですよね・・・
万年鼻炎に悩まされている私も、ひょっとしたら原因は室内の汚染物質かもしれません。
Dyson Pure Coolならピタリと症状が治まるかもしれませんね。
さて、新型Dyson Pure Coolには従来品にない2つの機能があります。
・LCDディスプレイで汚染/清浄を見える化
・ディフューズドモード搭載
LCDディスプレイで汚染/清浄を見える化
室内の空気の状態を、Dyson Pure Cool本体に搭載されたLCDディスプレイ上でリアルタイムに確認することができます。各汚染物質の濃度のレベルをわかりやすいアイコンとカラーで教えてくれます。
ディフューズドモード搭載
ディフューズドモードというのは、本体正面に空気を送り出さないモードです。
従来のモードでは清浄した空気を正面に送り出すことで、効果的な空気清浄を続けていました。このモードは夏であれば扇風機代わりになり、ありがたいですが、冬には温かいわけでもない風には吹かれたくないです。
ディフューズドモードは、新たに設けた本体後ろ側の開口部から風が出ます。ダイソンではこの機能を実現するために新たなバルブ機構を開発したとのことです。確かに寒い季節での利用や風自体が苦手な人もいるので、このモードは良いのではないかと思います。
下の動画はDyson Pure Coolが微細粒子を捕集する様子のデモンストレーションです。
右下側から汚染された空気を模した白いスモークが吹き出し拡がり、左側のDyson Pure Coolの方向へスモークが伸びていきます。みるみる白い粒子が吸い込まれて行って、あっという間に清浄化されてしまいました。
こちらは空気の送り出しのデモンストレーション。毎秒290リットルの風を送り出す様子をシャボン玉で可視化しています。
さて、以下は従来からある機能ですが、良いなと感じたもの。スマホと連動できる「Dyson Linkアプリ」です。
Dyson Linkアプリをスマホにインストールしておけば、Wi-Fi経由で本体を操作できるリモコンとして使用できます。オン、オフや首振り角度、モード切替の操作ができて、開始時刻を予約するスケジュール機能などもこのアプリ上で実行できます。また、清浄履歴をグラフで確認することもできます。
本体上のLCDではシンプルにリアルタイムに確認し、より詳しい情報と履歴はスマホ上で確認。
空気の汚れを可視化し、除去の結果も目に見えるようにする。Dyson Pure Coolはとても現代的な家電だな、と感じました。
かつての空気清浄機は「空気を清浄しているって言ってるんだから、多分そうなんだろう」「なんか効いているような気がする」とふわっと「信じる」家電だったように思います。
でも最新の空気清浄機では、はっきりと汚染と洗浄の状況が見えるようになりました。
見えた方がいいのか、それとも・・・。これからの世界はどんどん見えるものが増えていくのでしょうね。
Dyson Pure Coolは2018年4月12日(木)より公式オンラインストア及び各家電量販店で販売開始されています。
カメラ女子系ライター。愛用のカメラはCANON EOS 5D Mark IV。ミニマリストをお手本に道具や電子機器は徹底的に気に入ったものしか買わないと決めている。写真を撮りに行きたい国はアイスランド、インド、キューバ、台湾。