『Nebula Capsule II』は映像コンテンツを思う存分楽しみたいならオススメの逸品
クラウドファンディングのキックスターターで、1.8億円以上の支援金を集めて誕生したのが、こちらの『Nebula Capsule II』です。世界初のAndroid TV 9.0を搭載したモバイルプロジェクターで、200ANSIルーメン720Pの明るく鮮明な映像を、最大100インチのスクリーンに映し出すことができます。サウンド面では、スキャンスピーク社設計の8Wスピーカーが搭載されており、こちらも映像と共にパワフルなサウンドを楽しむことができます。価格は5万9800円とそこそこしますが、実際に使ってみるとそのコストパフォーマンスの良さに気づかされます。
注目は、前面に取り付けられた「AUTO FOCUS」のセンサー。『Nebula Apollo』では手動で映像のピントを合わせていましたが、こちらは独自のオートフォーカス機能が搭載されており、なんと自動でピントの調整も行ってくれます。
たまにピントがなかなか合わないこともありますが、付属のリモコンのソース切り替えボタンを3秒間長押しすることで、画面中央に四角いマークが表示され再びオートフォーカス機能を働かせることができます。
こちらも『Nebula Apollo』と同様に、底面には三脚用のネジ穴が用意されています。インターフェイス類は背面下側に集約されており、それぞれAUX出力、HDMI入力、USB入力と、電源用のUSB Type-C端子が設置されています。
USB充電器と、このUSB Type-Cに対応したケーブルが付属しているのですが、やや短めとなっており取り回しが難しいかもしれません。その場合は、市販されているものを別途用意した方がいいでしょう。
ちなみに充電は約2.5時間で行うことができ、Wi-Fi使用時の動画再生は約2.5時間、音楽再生だけなら約10時間連続再生することができます。
『Nebula Capsule II』を起動してみて、最初に驚かされたのがメニューの豪華さです。『Nebula Apollo』は割とシンプルといったスタイルでしたが、こちらはまさにあらゆる動画サービスを包括して楽しめるといったものになっています。YouTube、Amazonプライム・ビデオ、Netflix、Hulu、Disney Theatre、Abema TV、DAZNといった3600を超える主要な動画サービスのアプリに対応しているので、自分がよく利用しているサービスを選んでインストールしておくことができます。
もちろん映画もオンラインで購入が可能。まさに自宅を映画館代わりにしたいという夢を、かなりお手軽に実現することができます。
『Nebula Apollo』と同様にゲームも試してみましたが、同じくラグはなく快適にプレイすることができます。ためしにBlu-rayディスクで映画を再生してみたところ、狭い部屋で再生しているとは思えないレベルで本物の映画館で観ているかのような錯覚を感じるほどでした。
最初の1台なら『Nebula Apollo』、ヘビィに映像コンテンツを楽しむなら『Nebula Capsule II』
やや駆け足気味に紹介してきましたが、今回レビューで検証したふたつの機種は、映像を楽しむという点では大きく差があるというわけではなく、十分に満足できるものでした。これからプロジェクターを自宅で楽しんでみたいなという初心者ならば、使い方がシンプルな『Nebula Apollo』をオススメします。
すでにPCなどでヘビーに動画コンテンツなどを楽しんでいる人なら、『Nebula Capsule II』はかなり満足できる製品に仕上がっているといえます。これらの製品で自宅を映画館に変えて、週末は大好きな作品を楽しむというのもいい趣味ですね!
※本文内の価格情報は2020年2月7日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
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コンピュータホビー雑誌「ログイン」の編集者やドワンゴでモバイルサイトの企画・運営等を経て、2014年よりフリーで活動中。XRやPCなどのIT系やゲームをメインに、年間120本以上の取材をこなしています。