マウスコンピューターより、同社のゲーミングブランドG-Tuneの新製品として『NEXTGEAR-NOTE i5750』シリーズが8月29日に発売されました。本機種の最大の特徴は、ゲーミングノートPCでありながらリフレッシュレート240Hz対応の液晶ディスプレイを搭載しているところです。
このリフレッシュレートとは、1秒間に画面が書き換わる回数のことを表しています。一般的なディスプレイは1秒間に60回書き換わる60Hzのものが多く、240Hzはその4倍もの回数書き換わることになります。
といってもわかりにくいかもしれませんが、アニメーションのセル画にたとえると、1秒間に60枚表示されるものよりも、240枚表示されるものの方が情報量も多く、動きも滑らかになるといった感じです。
ちなみに『NEXTGEAR-NOTE i5750』シリーズは、全部で4機種発売されているほか、好みに合わせてパーツなどを変更できるBTO(受注生産)にも対応しています。今回レビュー用にお借りしたのは、最上位機種の『NEXTGEAR-NOTE i5750PA1』です。
というわけで、さっそく本機のハード面からチェックしていきましょう。
「ナローベゼル」採用で従来製品よりも一回り小型化
まずは本体正面から。15インチのノートPCというと、割と大型なイメージを持ってしまいがちですが、本機はすっきりとしたデザインになっています。その理由は、ディスプレイの枠部分に「ナローベゼル」を採用しており、既存モデルと同サイズの画面サイズを維持しつつも一回り小さく仕上げられているためです。
本機の最大の特徴はリフレッシュレート240Hz対応の液晶ディスプレイですが、ゲームを起動したときに真っ先に驚かされたのは、実はそのサウンドでした。見た目ではわかりませんが、内蔵スピーカーに、大型エンクロージャーが採用されています。その迫力はなかなかのもので、まるでキーボードとディスプレイの間の空間で音が鳴っているかのような立体感のあるサウンドを感じるとることができました。
CPUは、第9世代のインテル® Core™ i7-9750Hプロセッサーを搭載。GPUには、リアルタイムレイトレーシングに対応したGeForce RTX™ 2070が採用されています。このリアルタイム レイトレーシングとは、光の反射具合や影の処理をリアルに描画することができる技術です。今後、対応するソフトも続々と発売される予定です。
マウスは別売りですが、高性能なガラス製のタッチパッドが本体に設置されています。ポインターの操作はもちろんのこと、スマートフォンのように2本の指を使ってズームするほか、2本の指を揃えてすばやく押して離すことで、右クリックといった操作も行えるようになっています。
また、指紋認証機能も搭載されており、必要な時にだけ指のマークが表示されて認証が行えるようになっているところもユニークなポイントです。
ゲーミングPCの代名詞ともいえるのが、七色に光るキーボードですよね。本機でもキーボード部分にLEDバックライトが搭載されており、ド派手な演出が楽しめます。付属の専用アプリケーションでLEDのカスタマイズも行うことも可能です。
キーピッチは約18.2mm、キーストロークは約1.8mmになっており、打鍵音も静かでゲームプレイだけではなく通常の文字入力もしやすい印象です。また、このサイズでありながらテンキーも搭載されています。
ちなみに、ちょくちょく耳にする「ゲーミング」という言葉ですが、こちらはゲーム用といったわけではなく、本来は「光る」という意味から名付けられたものだそうですが、いずれにせよ、PCゲームを遊ぶときにはなんとなくキーボードも光らせたくなってしまいますよ(笑)。
パームレスト左側には「ステータスLED」が設置されており、電源やバッテリー、ストレージへのアクセス、機内モード、NumLock、CapsLock、ScrollLock、グラフィックスモードの状態がLEDでわかるようになっています。
※本文内の価格情報は2019年10月24日時点でのマウスコンピューターオフィシャルショップの価格です。
コンピュータホビー雑誌「ログイン」の編集者やドワンゴでモバイルサイトの企画・運営等を経て、2014年よりフリーで活動中。XRやPCなどのIT系やゲームをメインに、年間120本以上の取材をこなしています。