ドコモに続いて、auも新プランを発表した。総務省のお達しのもと、各社ともに、
「最大4割安く!」
「月額1980円~」
などの文字が踊っているが、はたして本当にそんなに安くなるのか?何か罠があるのか?
3キャリアのプランと料金を比較しながら、その特徴とともに見ていきたい。
なお新プランはSBはすでに実施中、ドコモ、auは6月1日から開始となる。
①3キャリアの新プランの料金と主な特徴
二年契約時
従量定額制 | 大容量定額制 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | ギガライト | ギガホ | |||
~1GB | ~2GB | ~5GB | ~7GB | 30GB | |
¥2,980 | ¥3,980 | ¥4,980 | ¥5,980 | ¥6,980 | |
au | 新auピタッとプラン | フラットプラン 7プラス |
データMAXプラン | ||
~1GB | ~4GB | ~7GB | 無制限 | ||
¥2,980 | ¥4,480 | ¥5,980 | ¥8,980 | ||
Softbank (通話基本プラン込) |
ミニモンスター | ウルトラギガモンスター | |||
~1GB | ~2GB | ~5GB | ~7GB | 50GB | |
¥3,980 | ¥5,980 | ¥7,480 | ¥8,680 | ¥8,480 |
横スクロールできます。
まずプランを見てみると「従量型定額制」「大容量定額制」に分かれる。
各社微妙に違うが、従量制のプランを選んで、本当に安く抑えられるというのは、月に使用するデータが1~2GBくらいの人限定にも見えなくはない。ソフトバンクにいたっては、2GB以上になると結構な料金になってくる(Y!モバイルとの兼ね合いもあるかも?)
そんな中、auの「フラットプラン7プラス」というプランが目を引く。
7GBのデータ容量に加え、さらに一部のSNS(Facebook、twitter、Instagram、+Message)で使用するデータ量はカウントされないというプランである。ヘビーユーザーではないがそこそこ利用するという人は、大体このプランで済んでしまうように思う。キャリアでこれだけ使えて、月額料金がここまで安いと、確かにお得に見える。
そして各キャリアが力を入れたい大容量プランを見てみる。
まずドコモの「ギガホ」は30GBで月額6980円のプランで、もしデータを使い切ったとしても、その後1Mbpsでの通信が可能(以前までは128kbps)なので、高速通信が必要な動画鑑賞などでなければ、そのまま使えてしまうのは嬉しいポイントである。
続いてauを見てみると、LTE時代以降初となるデータ容量無制限の使い放題プランということで、容量をまったく気にする必要がなくなる。ただし、テザリングや海外での使用は20GBまでの制限があるので注意したい。
実は、先陣を切って発表していたのがソフトバンク。容量無制限ではないが、ほとんどの人には実質使い放題といえるプランが「ウルトラギガモンスター」だ。
容量自体も50GBとかなり大容量で、これに加えてLINEやYoutube、twitter、Instagramなど、多くのSNSでのデータ使用がノーカウントになるため、実質使い放題に近いプランになっている。ただSNS使用時でも例外になる条件が多いので、うっかりするとデータを使いすぎてしまう可能性もある。ここは注意しておきたいところだ。
てことで、3社ともに料金や特色が結構違う。
真の使い放題はauではあるが、ソフトバンクやドコモも使い方によっては、使い放題に近いレベルであると考えられる。わかりやすさでいうと、やっぱりauが一番シンプルでわかりやすいように見えるし、ソフトバンクはお得なようで相変わらず分かりづらい(笑)。
各プランの主な特徴
docomo | ギガライト | ギガホ |
小容量から細かく契約ができ、月額料金を安く抑えられる。 | 30GBまでの容量が使え、もしデータ量を使い切った場合もその後1Mbpsで通信が可能。 | |
au | 新auピタッとプラン | データMAXプラン |
小容量から細かく契約ができ、月額料金を安く抑えられる。 | LTEでは初のデータ容量制限なしの使い放題のプラン。(テザリングは20GB/月制限あり) | |
フラットプラン 7プラス |
||
月額7GBのデータプランに加え、一部のSNS※2で使用するデータがノーカウント。 | ||
Softbank (通話基本プラン込) |
ミニモンスター | ウルトラギガモンスター |
小容量から細かく契約ができ、月額料金を安く抑えられる。 | 50GBの大容量に加え、ほとんどのSNS※1で使用するデータ量はノーカウントとなる | |
備考欄 | SNSでのデータ使用のノーカウントには例外も多いので各社、各プランで契約、使用時には確認が必要。 ※1(Facebook、twitter、Instagram、LINE、Tiktok、Youtube、abemaTV、Gyao、Huluなど) ※2(Facebook、twitter、Instagram、+Message) |
横スクロールできます。
さて、ここで気になるのは、上記の表を見るかぎり「思ったより安くない」ということだ。
「最大4割安く!」「月額1980円~」はどこへいった?と思うが、「最大4割安く!」には条件がある。
②「最大4割安くなる!ための条件」
各社のプランなどで微妙に違うので、各々契約時に慎重に確認していただきたい部分ではあるが…。
①家族割の適用
家族割で2人または3人または4人以上での契約が必要。
②自宅のネットの契約など
家のネット契約をしないといけない。
③期間限定キャンペーン割引
半年間のみ1000円引きのキャンペーンなど。
まず家族割が必要なので、単独での契約の人は適用外という寂しさ。ソフトバンクにいたっては4人以上ていう敷居の高さよ(笑)。家のネット契約なども縛りがあるので、後に乗り換えなどを考えてる場合は要注意。
たとえば、auの「データMAX」プランを例に挙げると、こういう感じになる。
[1] ご利用料金 | 8,980円/月 | |
[2] auスマートバリュー | 翌月から永年 -1,000円/月 | |
[3] 家族割プラス | 3人以上でご加入時 | 翌月から永年 -1,000円/月 |
2人でご加入時 | 翌月から永年 -500円/月 | |
[4] auデータMAXプラン スタートキャンペーン | 翌月から6カ月間 -1,000円/月 |
「従量定額制」でも同じように、色々な条件が揃わないと、今までと同じようなプランで大幅に安くなるというのは難しい。
とはいえ、条件が合えば多少なりとも安くなることはあるし、auの使い放題なんかは、Wi-Fiルーターを契約してる人は、Wi-Fiルーターの契約が不要になる人もいたりするはずなので、安くなる人もいるはず。
③「新プランを選ぶ前に注意したい3つのポイント」
ということで、3キャリアの新料金プランを駆け足でおさらいしてみたわけですが、結論としては
- ほとんどの人は(月額料金としては)思ったほど安くならない?
- 条件など分かりづらすぎ
- 大容量プランは人によってはかなりお得かも?
という印象。なんといっても、とにかく分かりづらい!
分かりづらいんですが、とりあえずですね。
「新プランに乗り換え、契約する前に注意したい3つのポイント」
としては…
①月に使うデータ量など自分に合ったプランを自己分析。
(SNSでのデータ使用のノーカウントの条件なども確認)②家族割などを大きな割引が使える人は使う。
③年縛りなどネット契約も含めて後々キャリアを乗り換える人は注意。
本当に料金プランと条件の分かりづらさは、キャリアには一番なんとかしてほしいところではありますね。
DTM関連はもちろんスマホ、カメラ、オーディオ中心にガジェット全般、ともかく最先端テクノロジーを好むギーカー野郎。