昔から、たぶん10年前からあったんじゃないかと思う、iPhone用のコンバージョンレンズ。
カメラの世界ではワイドコンバージョンレンズ(ワイン)、テレコンバージョンレンズ(テレコン)、マクロコンバージョンレンズなんていうけど、iPhoneの世界では単純に「広角レンズ」「望遠レンズ」「マクロレンズ」なんて呼んでおりますな。
こんな感じのやつ。
これがあると、カメラの用途がぐっと広がるのです。特に広角レンズは大事。望遠はデジタルズームである程度なんとかなりますが、広角はどうしようもありませんから、ひとつ持っておくのがおすすめ。
こういうiPhone用のレンズはたいてい「クリップ式」です。着脱や位置調整が簡単なのでどんなスマートフォンにも取りつけられて便利なのです。
が、ひとつ致命的な欠点があるのです。ほんとに致命的。それは「欲しいときに手元にない!」ということ。
クリップ式で小さいので、持って行こうと思っていたのにどこにしまったかわからない、バッグに入れ忘れた、どのバッグに入れたか覚えてないなど、「欲しいときにすぐ出てこない病」に罹患しやすいのですね。
常時持っていないと、いざというときに使えないのです。常時持っている人やいつも同じバッグを使っている人なら、そう問題にはならないでしょう。でもそうじゃない場合は、持って行くのを忘れるうちにだんだん使わなくなったり、なくしたりしちゃいます。
だからといって、常時つけておくにはかさばります。ではどんなレンズならいいのか。
いつもiPhoneについていて、必要なときにカシャっと切り替えられて、でもかさばらない薄いもの。そんなのがあるのか。本当に実現できるのか。
できたのです。それがレンズユニット付iPhoneケース「SHIFTCAM 2.0」です。
2.0ということは先代があるわけですが、初代のSHIFTCAMは日本での正式な発売がありませんでした(わたしは香港から購入しました)。今回はちゃんと日本の代理店がついて日本で普通に買えるのです。すばらしい。
※本文内の価格情報は2018年9月10日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
今回、iPhone X用をモニターとしてひとついただいたのでここで紹介いたします。
着脱式6連レンズを搭載したiPhoneケース
こちらが「SHIFTCAM 2.0」です。写真はiPhone X用ですが、iPhone 8用、8 Plus用も用意されています。
iPhone Xは広角と望遠のカメラがついているので、それぞれ3つずつ合計6つのレンズがついているのがポイント。当たり前ですがこのレンズを使わないこともできますから、全部で8通りに使えるわけです(実際には同じレンズがかぶってるところがあるので7通りですが)。
3つはメインカメラ用で、3つは望遠カメラ用。レンズの内訳はこんな感じです。
6つレンズはついてますが、そのうち2つは同じものなので全部で5種類。素晴らしいのはこの「メカ感」。
レンズ部をカシャッカシャッとスライドさせることで切り替えられます。このスライドさせる感覚がなかなか斬新。ちゃんとクリックがついているのでカチッと正しい位置にセットされます。
レンズユニットは着脱式ですが、レンズ部の厚みもそれほどないので、装着したままでもOK。
さらに磁石で固定するレンズカバーもついていますから、普段はカバーを付けてスライドさせてカメラのレンズも隠しておけばレンズ保護にもなります。
カメラ部が分厚くなるのは確かなので「Apple Pay」で買い物するときは大丈夫?と思いますが問題ありません。普通に電子マネーで買い物できますし、モバイルSuicaで改札を通ることもできます。ついでに、Qiを使ったワイヤレス充電時にも支障はありません。
※本文内の価格情報は2018年9月10日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。