ここ最近「4Kモニター」や「4Kテレビ」という言葉を耳にする機会も増えたと思います。フルHDが綺麗と言われていた時代からそんなに時間も経っていないようにも思えますが、今は4K以上の解像度が主流となってきています。
では、4Kについてみなさんはどの程度ご存知でしょうか。本当に4Kは必要なのか?どんな人にオススメなのか?今回はその魅力と基本的な知識について触れながら、オススメの4Kモニターを紹介していきましょう。
・4Kモニターのメリット
何と言っても、フルHDの4倍の解像度による高精細な映像であることは間違いありません。写真や文字が鮮明に表示されるため、とても見やすいです。また、表示が綺麗になることによって、目の疲れも軽減されます。長時間のパソコン作業を必要とする人にとっては、大きなメリットとなるでしょう。
さらに写真を扱う人の場合は、4Kモニターを使用することによって、より小さなノイズを確認することができるというメリットもあります。高解像度のモニターだからこそ見つけられる異物や表現を発見することもできます。
・4Kモニターの便利な使い方
ゲーム実況をする方や、パソコン作業をする方でディスプレイをいくつも繋げている方をよく見かけますが、大型の4Kモニター1台でフルHDモニター4台分の働きをさせることが可能なんです。
ひとつの画面に4つの画面を同時に表示させることができるモニターもあります。例えばゲーム実況する方ならば、ひとつにゲーム画面、もう一つに生放送などの配信ソフト、さらにブラウザも立ち上げて…なんて使い方が可能です。
・IPS / TN / VA パネル
4Kモニターといっても、そのディスプレイにはいくつかの種類があります。現在主流となっているのは、IPSパネル、TNパネル、VAパネルです。
IPSパネル
視野角の広いパネルで、どの角度から見ても色の変化が非常に少ないパネルです。映像を綺麗に表示することを重視するのであれば、IPSパネルを選ぶとよいでしょう。
TNパネル
映像の美しさより応対速度を重視したパネルです。視野角によっての色の変化は大きいですが、コストを抑えており他のパネルより安価です。ゲーミングモニターとしてよく採用されています。
VAパネル
視野角は狭いですが、応答速度が早いため動画再生やゲームのディスプレイとして適しているパネルです。TNパネルに比べ、黒を表現できる映像美が特徴。
・HDR(ハイダイナミックレンジ)
4Kモニターを選ぶ要素としてダイナミックレンジも重要です。ダイナミックレンジとは、階調性を保ったまま表示できる明暗差の幅を表します。綺麗な映像の描写をしっかり表示させたいのであれば、ダイナミックレンジの広いモニター(HDRモニター)を選びましょう。映画などを観るときに、映像の迫力や臨場感を感じられるかどうかはモニターにかかっているんです。
オススメ4Kディスプレイ8選
Acer 31.5インチ ET322QKwmiipx
31.5インチの大画面で複数画面にも対応
VAパネルのモニターで、白はより白く黒はより黒く表現できる高コントラストが特徴。今現在はETシリーズはIPSパネルを採用している新型が発売されています。
※本文内の価格情報は2018年9月4日時点でのAmazon.co.jpの価格です。BenQ 31.5インチ EW3270U
滑らかで臨場感のある映像美!ゲーム用としての4Kモニターにオススメ
HDR対応31.5型液晶ディスプレイ。フリッカーフリー・ブルーライト軽減モードを搭載し、長時間の作業でも目が疲れにくい仕様。AMD FreeSyncテクノロジーによりフレームの破損やカクツキを解消し、臨場感のある流れる映像美を体験できます。こちらのモニターはVAパネルです。
※本文内の価格情報は2018年9月4日時点でのAmazon.co.jpの価格です。IODATA 27インチ LCD-M4K271XDB
どこから見ても美しいADSパネルを採用
液晶ディスプレイにブルーライトを低減する機能がついており、フリッカーレスになっているため目にやさしい。また、ADSパネルを採用することにより、どの角度から見ても色やコントラストの変化が少なく、鮮明に映像を映し出すことができます。TNパネルとため、ゲーミングモニターとしてもオススメ。
※本文内の価格情報は2018年9月4日時点でのAmazon.co.jpの価格です。LGエレクトロニクス 27インチ 27UK850-W
HDR10に対応したきめ細やかな映像美
映像の高画質化を実現するHDR技術。HDR10対応のモニターなので、リアルに再現された映像が楽しめます。明るい部分は明るく、暗い部分は暗く、従来のSDR規格では識別ができなかったダイナミックな画質を表現。IPSパネル採用により自然な色再現を可能にしています。
※本文内の価格情報は2018年9月4日時点でのAmazon.co.jpの価格です。LGエレクトロニクス 42.5インチ 43UD79-B
42.5インチの大画面IPSモニター
視認性向上やピクチャーバイピクチャー(PBP)に対応しており、最大4画面表示が可能です。IPSパネルではありますが、表示遅延の低減にも対応しているので、パソコン作業用やゲーミングモニターとしてもオススメ。
※本文内の価格情報は2018年9月4日時点でのAmazon.co.jpの価格です。Dell 27インチ U2718Q
超薄型ベゼル設計の27インチ高性能モニター
上下左右の4辺に縁の境目を感じさせないInfinityEdgeを採用。マルチパネル時には違和感なくつなぎ合わせることができるため、複数モニターを検討している人にオススメ。パネルはIPSパネルです。
※本文内の価格情報は2018年9月4日時点でのAmazon.co.jpの価格です。EIZO 27インチ FlexScan EV2785
正しい発色、色の再現力で評価の高いEIZOの4Kモニター
Type-Cのケーブル一本でノートパソコンと簡単接続。外ではノートパソコン、自宅では大画面で作業したい人にオススメ。ケーブル一つで接続・給電ができるのでデスク周りもすっきりします。何より一番の魅力は「色の再現力」。仕事で絵を描いたり、写真の現像を行う上で「色が正しい」ことは必要不可欠。正確な発色を求めるならEIZOがオススメです。パネルはIPSパネルです。
※本文内の価格情報は2018年9月4日時点でのAmazon.co.jpの価格です。LGエレクトロニクス 37.5インチ 38WK95C-W
一度使うと病みつきになる、4Kを超えた曲面型ウルトラワイド
横長画面のため複数のモニターを用意する必要がなく、快適な作業空間が得られます。また、21:9のモニターによりゲーム画面の視野が約133%も拡大。映画やゲームに使用したときの没入感は病みつきになります。FPSゲームなどではいち早く敵を察知できるので有利なプレイも可能。高画質なIPSパネルを採用しています。
※本文内の価格情報は2018年9月4日時点でのAmazon.co.jpの価格です。まとめ
このように、4Kモニターをどう使いたいかで選ぶ基準は変わってきます。一画面で沢山の画面を表示させて効率よく作業したいのか、ゲーム用としてレスポンスの速さや視野角を広げたいのか、デスク周りを広く快適に使えるモニターを探すのか、ぜひ自分のニーズと照らし合わせながら4Kモニターの選択をしていただきたいと思います。
最後に余談ですが、「4Kテレビ」も発売されていますよね。気をつけていただきたいのは、4Kテレビを購入したからといって綺麗な映像が見れるわけではないということです。なぜなら地上波ではまだ4K放送は開始していないからです。4Kテレビを買ったのにテレビが綺麗に見えない、なんてがっかりしないように覚えておきましょう。
それでは、今日はこの辺で失礼いたします。
5年前にキャンプを始めてその良さにハマり、現在では山梨県北杜市に移住し、山を開拓してセルフビルドで建てた小屋で生活。その生活では山菜採りや渓流釣り、家庭菜園などで自給自足を目指しつつ、変わらずキャンプや登山を楽しんでいる映像クリエイターです