パナソニック 衣類スチーマー NI-FS540は強力
軽いのに、吐き出す蒸気は非常に強力です。
アクセルをふかすように、ハンドルに付いているスチームボタンを握りながら押すことで、強力なスチームが噴霧されます。この時の音がすごい。
シューッ!と怪獣の鳴き声のような音を出します。
ですが、その音が「ちゃんとスチームが出ている!」という安心感や信頼感につながり、小気味良いです。
ただ、このスチームは本当に強力なので、火傷をしないように気をつけてください。
スチームを出すための水は付属の計量カップで入れます。取扱説明書にも記載されています。
このカップが小さめなので、あまりたくさんの水が入りません。
ついつい水道の蛇口から直接入れたくなりますが、そうすると今度はあっという間にタンクがいっぱいになり過ぎて溢れそうになります。水を溢れさせるとあらぬところが濡れて故障の原因となるので、そのような事態を避けるために、可愛らしい小さなカップで給水するプロセスになっているのです。
実際に使ってみると、何枚もの衣類のシワ伸ばしに熱中している間に、思いのほか早くタンクが空になっています。
何度も計量するのが面倒になり、このような給水ボトルから注水しはじめたのですが、ついつい調子に乗って水を入れすぎることがありました。
やはり指示通りにカップで入れた方が、ぴったりの量を入れることができて溢れる心配もなくなります。
とても優れた製品ですので、丁寧に扱って長く使い続けたいものです。
パナソニック 衣類スチーマー NI-FS540はカンタン、シンプル
この衣類スチーマーは押すスイッチや選ばなくてはいけないことが少なく、操作が直感的に理解できるのがとても良いです。
優れた商品やツールであっても、覚えなくてはいけないことが多いと操作にてまどり、ユーザーの時間を奪います。時短したいのに、ここで矛盾発生です。
しかしこのスチーマーは、スイッチをオンにして、24秒待って、シワに向かってスチームを噴射しながら布地の上をすべらせていくだけ。とても単純な使い勝手となっております。
温度を選ぶ項目はついていません。
過去のアイロンは「低」「中」「高」と素材により温度を選ぶ必要がありましたが、衣類スチーマー NI-FS540ではその操作は必要ありません。
ユーザーはスチームを噴霧する時間、布までの距離、動かすスピードなどを自分の感覚で調節して仕上がりをコントロールします。
この「機械に使われていない」感覚がとても良いです。自分の方が道具を使いこなしている満足感を持てます。
たいていの素材に使えるが一番効果を実感したニット製品
今回、綿製品、レーヨン製品、アクリル製品のシワ伸ばしを試してみました。
衣類スチーマー使用前の綿のブラウス。裾を中心にかなり大きなシワが目立ちます。
衣類スチーマー使用後の状態。
裾に注目ください。一枚目にあった裾のシワが伸びています。
ここまで、ほんの数秒です。
もちろん、もっとピシッとしたい場合は、きっちり押さえればきれいにシワを伸ばすことができると思います。
しかし私の場合は、見苦しくない程度にシワがなくなればそれで充分なので、「シワの伸びの精度」より、「適当に使っても、あっという間に許容レベルまでシワがとれる」ことに感動しました。
綿、レーヨン、アクリル素材には全て対応しています。
こちらはスチームアイロン前のレーヨン素材の洋服です。
スチームアイロンをアイロン台の上で密着させてシワを伸ばしたものです。
シワになりやすいレーヨンにも効果バツグンです。この他、麻、ポリエステル、シルク、ウール、カシミヤ、ベルベットにも使えます。
浮かせて使用する素材
ここで注意することは、シルク、ウール、カシミヤ、アクリル、ベルベットについては、アイロン面を繊維に押し付けず、浮かせながら使用しなくてはいけないことです。
密着させて使える素材
麻、ポリエステル、綿、レーヨンについては、従来のアイロンと同じように、平らなアイロン面をアイロン台に押し付けながらすべらして使っても良いですし、浮かせてスチームをあてて使っても良いです。
またアイロン台を使わず、ハンガーにかけたまま使うこともできます。
それでは、使用事例をもう少しご紹介します。こちらもシワが刻まれたレーヨン素材のブラウスです。
アイロン台を使ってその上に衣類を置き、生地をピンと伸ばしながらアイロン面を密着させて使う方が、シワ伸ばし効果は明らかに高いです。
ハンガーにかけたまま使うとシワ伸ばし効果は弱いので、このタイプの衣類についてはアイロン台を使う方が手っ取り早くて時短になります。
これが、特に気になる裾のシワを重点的にアイロン台の上で伸ばした後の状態です。
きっちりシワがとれています。
でも何もかも面倒になるほど身も心も弱っていて、アイロン台をセットするのもつらい時、シャツをハンガーにかけたままでそこそこピシッとさせられるアイロンがあるのって、何だか心強いです。
家電に気持ちを奮い立たされることってあるんですね。
カメラ女子系ライター。愛用のカメラはCANON EOS 5D Mark IV。ミニマリストをお手本に道具や電子機器は徹底的に気に入ったものしか買わないと決めている。写真を撮りに行きたい国はアイスランド、インド、キューバ、台湾。