みなさんこんにちは編集長のエマークです。
今回は私が実際に経験した悲劇から、ノートPCに液体をこぼしてしまった時に「絶対にやってはいけないコト」と「応急処置」をご紹介したい。
これらのことを知っていれば、その復旧率はグンと上がる。ぜひ覚えておいていただきたい。
悲劇は突然やってきた
とある日の昼下がりの会議室。トリセツWEB版のデザイン打ち合わせをしていた「とみぃ」と私。 そこに突如鳴り響いた物音。決して鳴ってはいけない旋律「ガタッ、バシャー」。
気がつけば「とみぃ」の手元から放たれた「コーヒー」という名の液体が私のMacBook Proめがけて押し寄せてくる。 もはやこの段階では、それを止めることは誰にもできない。
液体攻撃を仕掛けた「とみぃ」はこの表情である。「やってしまった・・・・・」
そう「とみぃ」の手から放たれた液体は私のMacBook Proの底面にまで達してしまったのだ。
「まずい!!」と思った私は思わずその攻撃をかわすため、MacBook Proを持ち上げていた。この後起こる悲劇を知らずに・・・。
底面はびしょ濡れである。しかし水分に侵されていたのは底面だけではなかったのだ。
これは後々知ったことなのだが、実はMacBook Pro排気口はキーボードの後側。つまり対面にいた「とみぃ」の液体攻撃をモロにくらう位置にある。 この排気口から液体の内部への侵入を許していたのだ。そして画面はブラックアウト・・・
内部に液体が侵入したなどと夢にも思わなかった私は、それまでバッテリー駆動させていたMacBook Proに電源ケーブルを挿してしまう。それが致命傷になることもしらずに・・・
「おーちゃんと起動するじゃないか・・・」と思ったのもつかの間ブラックアウト・・・これの繰り返しである。
しばらくイロイロ試してみたが復旧の気配すらない。コーヒーまみれのティッシュと「とみぃ」の手が悲しく見えた。
そういえばAppleCare等の保険にも未加入だ・・・明日からの仕事は・・・悩んでいてもしょうがない。修理だ、明日からも山のように仕事がある。早急に修理に出さねば。
とりあえず修理に出してみる
というわけで今回お世話になったのは秋葉原にある「スマホドック24」さん。
事情を説明したところ復旧確率はどうやら低そうだ。イロイロやってはいけないコトをやってしまっているようだ。
数日後・・・
連絡がきたが、案の定復旧せず。 どうやら排気口から侵入した液体(コーヒー)がマザーボードを直撃していたようだ。ご臨終という結果に終わった。
復旧しなかった致命的原因は?
しかし実はこんな状況でも対処を間違っていなければ、復旧の可能性はグンと上がった。今回MacBook Proに致命傷を負わせた行為は二つ。
- ・MacBook Proを立ててしまったことで液体の内部侵入を促進させてしまった。
- ・MacBook Proを通電したことで内部的にショートを起こした。
これを回避していれば結果は変わっていたかもしれない。
復旧率がグンと上がる5つの応急処置
というわけで今回お世話になった「スマホドック24」さんに応急処置のポイントを聞いた。
復旧率がグンと上がる「液体こぼし・水濡れ・水没時」5つの応急処置
- 1、早急に電源を落とす。シャットダウンする(スリープモードはNG)。
- 2、周辺機器(ACアダプタ含む)を取り外す。
- 3、可能であればバッテリーは外す。
- 4、表面の水分を取り除く(乾いた布やティッシュペーパーなどで)。
- 5、なるべく動かさず(水平を保ったまま)乾燥させる。
※ドライヤーなどで乾かすと熱でPCが変形したり、水分が移動する可能性が有るため避ける。
液体が水以外(特に塩分を含んでいる)場合、基板(はんだ)・電子部品の腐食が早いため、一刻も早く修理店に持込んで分解・洗浄をお勧めします。
とのことです。
あーコレを知って入れば私のMacBook Proも無事生還したかもしれない。2015年モデルなのでまだ2年しか使っていないのに・・・
転んでもただでは起きない
しかし今回は事故に巻き込まれたかたちである。 しかも就業時間内。更に水没させたのは社長の「とみぃ」である。ウヒヒヒヒ・・・
はい。というわけでやってまいりましたMacBook Pro 2017。
やっぱ新しいMacはいいですね。
というわけで現在はMacBook Pro 2017で快適に作業しております(笑)おしまい。
トリセツ編集部 編集長。トリセツの広報としてプロモーション業務とメディア運営を手がける。また各方面でプロモーション、デザイン等の業務に携わっている。