機器が壊れてしまった場合に自分で対処する方法もありますが、それには細心の注意が必要です。何よりも大切なのは状態を悪化させないこと。症状を自分で確認した後、専門家に相談することで正しい対処方法を教えてもらうことができます。間違った処置をしてしまうと修復が困難になったり、データが完全に失われたりすることがあります。安易な自己修復は避け、もし以下のような場合にはすぐに電源を切り、専門家に相談しましょう。
・初期化やフォーマットの操作をしてしまった
機器が動作することで削除してしまったデータを上書きしてしまう可能性があります。上書きされてしまったデータは復旧することができません。
・機器の内部から焦げ臭い匂いがする
(本来の付属ではない電源アダプタを接続してしまった、雷が近くに落ちた)
過電流による基盤故障の疑いがあり、そのままの状態で通電すると火災の原因になる可能性もあります。
・機器内部から異音がする
ハードディスクの故障の可能性があり、そのまま動作し続けるとデータが保存されている箇所(プラッタ)に傷が入り、復旧できなくなる恐れがあります。
・普段から動作が遅く、異変を感じていた
ハードディスク内部の部品が壊れている可能性があり、異音がする症状同様そのまま動作し続けるとデータが保存されている箇所(プラッタ)に傷が入り、復旧できなくなる恐れがあります。
・水や飲み物をかけてしまった
すぐに通電すると基盤がショートしてしまい壊れる可能性があります。十分に乾かしてから通電する必要があります。また、直ぐにバッテリーを外しましょう。
上記に該当しない場合は、次のことを確認しましょう。
・すべてのケーブルと接続が正常であることを確認する
ハードウェアに問題がなくても、バソコンや周辺機器との接続が原因で障害が発生することもあるので、全てのケーブルが正しく接続されているかを確認する必要があります。特にテーブルタップや延長コードの使用による過度なタコ足配線を行っていると、電力不足や電圧降下によってパソコンが正常に作動しないことがあります。また、コンセントの抜けや汚れ・破損もトラブルの原因となるので、パソコン本体の故障なのか電源が原因なのかを知るためにもケーブル類のチェックは重要です。
・機器から記憶媒体(HDD/SSD)を取り出し、直接データが取り出せるか確認する
故障したパソコンのHDD/SSDからデータを取り出す方法として、直接HDD/SSDを取り出して別のパソコンと接続する方法があります。 まず、自分のパソコンが分解可能かどうかを「型番」と「分解」というキーワードでインターネット検索することで確認できます。HDD/SSDを取り出し、USB-SATA接続コネクタで他のパソコンと接続すれば保存データの取り出しは可能です。ただし、SurfaceやMac bookなど一部のパソコンは、記憶媒体と基盤(マザーボード)が一体型になっているため、この方法は使えません。
・バックアップの有無を確認する
バックアップとは、データを別の場所やクラウド上のストレージにコピーして保存することで、保存しているデータが壊れて取り出せなくなった場合でも、データを復元できるようにする方法ですMacの場合、バックアップ機能はTime Machineと呼ばれています。データが破損した場合には、バックアップからの復旧が最も有効な対処法です。自分でバックアップを取得している場合には、元のデータを復元することができます。
来週の次回Part3では、その対処法として「自分でできない場合はどうするか?」について配信予定です。
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