冒頭から個人的な話になりますが、私の実家では、父が東芝派、母がナショナル(当時、松下電器の家電ブランド。現パナソニック)派でした。父と母は、もめないように棲み分けを決めて、AV機器はすべて東芝、白物家電はナショナルで統一していたようです。
皆さんもご存じの通り、東芝といえば、日本の電機産業を牽引してきた名門企業。電力のインフラ事業や高速エレベーターの開発、医療機器、電子デバイス、デジタル機器、生活家電と、さまざまな製品とサービスを展開してきました。
高度経済成長期を経験した父の口癖は、「高品質な家電を手に入れたいのなら、国産に限る」でしたが、父の愛した東芝は、2015年に不正会計問題が発覚。2016年3月期には、約4600億円の赤字を計上し、子会社や一部事業の売却に至ります。
東芝のヘルスケア事業の中核を担っていた、東芝メディカルシステムズは、2016年キャノンに売却され、キャノンメディカルシステムズと社名を改めることに。東芝の白物家電事業を担う、東芝ライフスタイルは、2016年中国の美的集団Midea Group(ミデアグループ)に売却。液晶テレビREGZA(レグザ)などの映像部門を手掛けていた、東芝映像ソリューションは、2017年中国のハイセンスへ譲渡。東芝の営業利益の大半を占めていた、半導体子会社の東芝メモリは、2018年に買収目的会社である株式会社Pangea(パンゲア)へと売却されました。
このように、経営危機から大幅な構造改革を迫られた東芝ですが、家電については幸いなことに、売却後も東芝のブランドやロゴは変わらず使われていますし、ブランドイメージや品質基準、カスタマーサービスについても、これまでと変わらない方針だと言われています。
東芝を代表する人気家電…例えば、液晶テレビREGZA、冷蔵庫VEGETA、洗濯機ZABOON、掃除機TORNEO、エアコン大清快、電子レンジ石窯ドームといったシリーズの最新モデルも、さらに高機能になって登場しています。さっそく紹介していきましょう。
東芝 タイムシフトマシン 4K液晶 REGZA Z730X 65Z730X
4Kチーナーを2基内蔵!新4K衛星放送を視聴しながら別の4K番組を録画可能
これからテレビの購入を検討中の方なら、誰もが気になるであろう4Kテレビ。レグザの最新モデルZ730Xは、4Kチューナーを2基内蔵しているので、見たい競技が重複しやすい2020年東京オリンピックも見逃しの心配ナシ。4K放送を視聴しながら、別の4K放送の番組を、別売の外付けUSBハードディスクに録画できます。さらに新映像処理エンジン「レグザエンジンProfessional」を搭載し、ハイビジョン放送(2K)の地デジでも、ノイズやチラつきを抑えた、高精細な映像を再現します。また、見逃した番組をいつでも見られる「タイムシフトマシン」や、膨大な番組の中から好みの番組をオススメしてくれる「AIレコメンドシステム」など、よりテレビを楽しめるサポート機能も充実。4K放送が面白くなる今だからこそ、選びたい一台です。
※本文内の価格情報は2019年6月13日時点での価格.comの最安値価格です。東芝 ZABOON AW-10SV8
繊維のスキマよりも細かいナノサイズの泡で洗浄効果がアップ!汚れも臭いもしっかり落とす!
東芝の洗濯機は、1996年に二層式洗濯機の生産がはじまり、約22年で世界累計生産台数が2000万台を突破しました。なかでも人気なのが、低騒音設計のZABOON(ザブーン)シリーズです。ZABOONシリーズの最新モデルAW-10SV8は、ウルトラファインバブル洗浄W機能が特徴です。いつもの洗剤、いつも通りの洗濯法にも関わらず、洗浄力がアップ!洗濯機内部で、ナノサイズのウルトラファインバブルを生成し、洗剤の洗浄成分を高め、繊維のスキマまで泡がしっかり浸透して、汚れを落としやすくします。このウルトラファインバブルを活用した洗浄技術は特許を取得しており、日本発の優れた科学技術として、国際標準化機構(ISO)でも認められています。
※本文内の価格情報は2019年6月13日時点での価格.comの最安値価格です。東芝 大清快 RAS-F562DX
冷えすぎ防止の無風感冷房やAI風質コントロールなど、快適機能が充実した新モデル
エアコンの起動時はもっとも電力を消費するので、こまめにオンオフするよりも、冷房をつけっぱなしのご家庭も多いことでしょう。涼しいけれど冷えすぎたくない人にオススメなのが、東芝のエアコン大清快の最新モデルF-DXシリーズです。新開発の「風カットルーバー」によって、風をほぼ感じない涼しさに。リモコンの快適ボタンを押すだけでAI風質コントロール機能が作動し、温冷熱センサーが人の体表温度を検知して、快適な室温へ自動調整してくれます。エアコンをつけながら部屋の空気の汚れも掃除できる「プラズマ空清機能」や、ダストボックスを取り外さなくても、付属のノズルと掃除機で、ダストボックスに溜まったホコリを吸引して手軽にお手入れできる「楽ダストボックス」など、お手入れ機能も充実しています。
※本文内の価格情報は2019年6月13日時点での価格.comの最安値価格です。東芝 VEGETA GR-R500GW
業界初スリム幅60cmでも501Lの大容量!1週間新鮮に野菜を保存できる野菜室も便利
プラチナ触媒で野菜の老化を抑制する冷蔵庫、ベジータシリーズにスリムな新製品が登場。国内家庭用冷凍冷蔵庫としては初めて、スリムな幅60cmで501Lの大容量を実現しました。ベジータの特徴である「もっと潤う摘みたて野菜室」は、プラチナ触媒を追加したミストチャージユニットを搭載し、水蒸気をたっぷり含む冷気を1日20回以上循環させます。水蒸気の効果で野菜の乾燥や劣化を抑えて、栄養素を維持。まとめ買いした野菜を、1週間シャキッと新鮮に保存できます。食材のまとめ買いやおかずの作り置きをするご家庭にオススメです。
※本文内の価格情報は2019年6月13日時点での価格.comの最安値価格です。東芝 真空圧力IH RC-10VXN
最短38分で炊ける時短炊飯器!お弁当用や少量炊き、玄米はや炊き機能もうれしい
東芝の生活家電を手掛ける、東芝ライフスタイルの完全子会社である東芝ホームテクノ。主に小型家電やファンモーター、機械部品を製造しています。そして、東芝ホームテクノから新たに発売される炊飯器が、真空圧力IHジャー炊飯器RC-10VXNです。真空でお米の空気を抜いて芯まで吸水する一気浸し、高温でお米の芯まで熱を通す圧力炊飯で、まるでかまどで炊いたような仕上がりになる「本かまどコース」が従来よりも時短化。3合の炊飯時間は、約38分にまで短縮されました。玄米が約60分で炊ける「玄米そくうまコース」や、冷めても美味しい「お弁当コース」、一膳から美味しく炊ける「少量コース」など、今の時代のニーズに応えた機能が充実しています。
※本文内の価格情報は2019年6月13日時点での価格.comの最安値価格です。東芝 石窯ドーム ER-TD7000
業界最高のオーブン温度350℃!新機能のねらって赤外線センターでムラなく加熱!
パンやお菓子作りをする人からの人気が高い、石窯ドームシリーズに新作が登場!業界最高火力の350℃を実現。しかも200℃の余熱にかかる時間は約5分と、従来よりも時間が短縮されました。短時間で一気に高温まで加熱するので、塊肉を焼けば外はこんがり、中はジューシーな仕上がりに!パンもすばやく焼き上げるから、生地の水分を逃さず、ふんわりと仕上がります。さらに新機能の「ねらって赤外線センター」は、食品の位置と分量を見極め、温めムラを抑えながら加熱。市販の総菜や揚げ物、パンも上手に温め直します。食材や調味料を混ぜて約1分の加熱で完成する、おつまみ1分メニューや、付属の深皿に食材を並べてオーブンに入れて待つだけの、オーブンごはんメニューなど、レパートリーが広がります。
※本文内の価格情報は2019年6月13日時点での価格.comの最安値価格です。東芝 トルネオ ヴイ VC-SG900X
2.3kgと軽量ですいすいお掃除可能!フィルターレスサイクロンだから吸引力が持続する!
東芝が2017年に発売してヒットしたのが、キャニスター型のコードレス掃除機TORNEO(トルネオ)シリーズ。 現在、掃除機市場で人気なのは、充電式でスティックタイプのコードレス掃除機ですが、手元にダストカップがあるので重い、こまめにゴミを捨てないとダストカップが満杯になるといった問題点がありました。一方、最新のTORNEO V VC-SG900Xは、本体が2.3kgと軽量!床置きの本体にダストカップが内蔵されているので、手元にかかる負担は少なく、自走式ヘッドがすいすいと進んで汚れを吸い込みます。また強力な気流でゴミを約1/7に圧縮するので、ダストカップのお手入れも簡単。また目詰まりの原因になるサイクロン部分のフィルターをなくしたので、強い吸引力が持続します。
※本文内の価格情報は2019年6月13日時点での価格.comの最安値価格です。まとめ
創業から140年を越え、モノづくりのパイオニアであった東芝は、不正会計問題を発端に経営危機に陥り、白物家電や黒物家電を手掛ける子会社は外資系へと売却されました。けれども、今なお「TOSHIBA」ブランドに対する信頼感は変わりません。業界初の新機能や世界に通用する技術力が、東芝の逆境から巻き返す一手になることは間違いないでしょう。今後も、東芝の家電から目が離せません。
主婦目線でコスパのいい家電探しが大好きなアラサー。家電屋の近くを通りかかると店内に吸い込まれがち。好奇心旺盛で、新作はとりあえず触ってみたい人。