仕事に集中したい、音楽に没頭したい。
そんなニーズに応えるべく、オーディオテクニカからシリーズ最高峰の静寂空間を味わえるノイズキャンセリングワイヤレスヘッドフォンが登場しました。
シリーズ最高峰の「最静寂」を実現!?ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドフォン【audio-technica ATH-ANC900BT】
左右それぞれのハウジングの内側と外側に2つの集音マイクを配置してノイズを検知・除去することで、かつてないほどの静寂空間が味わえるとのこと。実際に体感してみた感想をお伝えさせていただきます。
操作は左側のパッドに集約されており、マイクロUSBの充電端子やステレオミニプラグの端子、電源ボタンなどが配置されています。有線接続した場合はハイレゾ音源にも対応できるので、ハイレゾ音源を楽しみたい時は有線接続にしても良いですね。
クッション性はとてもよく、イヤパッドやヘッドパッドは快適。
人にもよると思いますが、自分は長時間使用していても痛くなりませんでした。
本体重量は約263g。
専用ケースも付属しています。
収納時はこのようになります。
ノイズキャンセリング効果のモード変更は、ヘッドフォン本体だけでなく、スマートフォン用アプリ「Connect」でも可能。その場の状況によって使い分けられるので、ユーザーのニーズに合わせて使えそうですね。
スマホのアプリはいたってシンプルで、ヘッドフォンのバッテリー残量やコーデック(aptX、AAC、SBCに対応)の表示、ノイズキャンセルの状態が一目で確認できるようになっています。
そして、ノイズキャンセリングは3つのモードが用意されています。
- 航空機内のエンジン音などのノイズに特化した「Airplane」モード
- 外出時の車の騒音や話し声、物音などの幅広いノイズには「On the GO」モード
- オフィス内や図書館など、静かな環境下で気になるノイズには「Office/Study」モード
この3つのモードを音楽を流さずに試してみました。
「Airplane」モードは切り替えると瞬時に周囲の音が消えます。とはいえ、ノイズキャンセリングに特有のサーっという音がするので「無音」というわけではないですね。
「On the GO」モードも同様に周囲の音が消え、ノイズキャンセリングが効いているのがわかります。音楽を流していないとやや篭ったような感じになりますが、雑音は軽減しています。
「Office/Study」モードについても独特の耳を塞がれる感があり、耳元に集中できます。
このモードは実際に使う環境下で適切なモードに切り替えるのがベストかなと思いました。
率直に言うと「静寂」を体験できるというわけではないですね。明らかにノイズは軽減できますが、近くで誰かが話せば聞こえますし、独特のノイズキャンセリングの音が残ります。
とはいえ、音楽を聴きながらだと、近くの人が口パクをしているんじゃないかと思うくらいにノイズを抑えてくれます。このあたりは好みによる好き嫌いもあるのではないかと思いますね。
イヤーパッド部分で音量などをコントロール
便利なのがタッチコントロール機能です。
音楽や通話の操作がアプリや物理ボタンを押さずにイヤーパッドの外側で操作できます。
イヤーパッド部分を覆うと、アンビエンスコントロールを切り替えられます。「ノイズキャンセリング ON」→「ヒヤスルー ON」→OFFと機能を切り替えることができます。「ヒヤスルー機能」は、音楽を聴きながら周囲の音を確認できます。駅や空港でアナウンスを確認したいときに便利な機能です。
例えば、音楽の再生/一時停止はパッド部分を一回タッチ。曲送りはスワイプをすることで、音量は上下のタッチで気軽に操作ができます。
物理ボタンは装着中には操作しにくいですし、わざわざアプリを立ち上げるのも面倒。そんなときにタッチコントロールは使い勝手がいいですね。
ただ、操作には少し慣れが必要だと思います。どのくらいスワイプしたら曲送りになるのか、どのあたりをタッチすれば音量ボタンなのかがわかりづらく、最初はなかなか思った操作ができませんでした。
実行アクション | 操作 |
---|---|
音楽の再生・停止 | L側イヤーパッド/タッチする |
曲送り | L側イヤーパッド/下から上にスワイプ |
曲戻し | L側イヤーパッド/上から下にスワイプ |
音量アップ | L側イヤーパッド/上側をタッチ |
音量ダウン | L側イヤーパッド/下側をタッチ |
アンビエンスコントロールの切り替え | イヤーパッド部分を覆う |
中音域のバランスがほどよく取れた音質
イメージとしては「高音」がしっかりと出ていて、「中音」もほどよくバランスが取れている音質でした。
個人的に「低音」がしっかりと出ている方が好みなので、その点では少し物足りなさを感じました。かし、総合的には非常によいノイズキャンセリング機能を持ったヘッドフォンではないかなと思います。
本体は高級感があり、所有感も満たしてくれます。
ノイズキャンセリングの効き具合や音には好みがあると思いますので、一度電気屋さんなどで確認した上で、検討してみてはいかがでしょうか。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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5年前にキャンプを始めてその良さにハマり、現在では山梨県北杜市に移住し、山を開拓してセルフビルドで建てた小屋で生活。その生活では山菜採りや渓流釣り、家庭菜園などで自給自足を目指しつつ、変わらずキャンプや登山を楽しんでいる映像クリエイターです