【電球・蛍光灯のトリセツ】

電球・蛍光灯って何を買えばいいの?迷った時に役立つ基礎知識と選び方

2018.10.24
トリセツ編集部/谷口有威
ジェットウォッシャードルツEW-DJ51

こんにちは、先日引越ししたばかりのトリセツライター谷口有威です。

引越し初日にまず買っておくべきものに、電球が挙げられます。寿命が尽きた電球を取り替えたい、部屋の雰囲気を一新したい、省エネのLED電球に取り替えたいなど、電球を買い替える場面は多くあると思いますが…。量販店に行くと同じような電球や蛍光灯がずらりと並ぶ陳列棚に唖然としますよね(笑)。

電球や蛍光灯はは現代生活に欠かせないものです。でも、どの製品がよいのか選び方がわからないという人も多いのでは?まずは電球と蛍光灯の基本的なことを知ることからはじめましょう。そうすれば、もうお店で迷うことはありませんし、自宅の照明を模様替えしたくなってしまうかもしれません。

電球照明には3種類のタイプがあります

電球には、大きく分けて白熱電球、蛍光灯、LED電球があります。それぞれの特徴を説明していきましょう。


白熱電球

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一般的に「電球」というと、白熱電球のことを指します。白熱電球は、エジソンが発明した頃から構造がほぼ変わっていません。一昔前までは、一般照明、投光、装飾などで幅広く普及し、その種類も豊富でした。しかし電力効率の悪さなどから、現在は生産中止になっています。代わりに、より省エネ高価の高い、蛍光灯やLED電球が使用されるようになりました。

それでも白熱電球は照明としての応用がしやすく、とくに炎に近似する暖かな光やフィラメントが燃焼するきらめきに魅了された根強いファンがいます。


白熱電球の仕組み

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電球の中のフィラメントに電流が通る摩擦(電気抵抗)によって発光します。バルブ内にガスを封入することで、ランプの寿命を伸ばしています。


メリット デメリット
炎に似たゆらめきの癒し効果がある 光度が低い
料理を美味しくみせる 電球部分が熱くなる
暖かく立体的な光 影が濃く出る
点灯するのが早い 寿命が短い
本体価格が安価 消費電力が多く電気代がかかる
演色性がいい

※一般的に主張される点で、一意的に善し悪しを判断しません。


代表的な白熱電球の種類

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・一般球・ボール球
最も一般的な形状の白熱電球です。ランプシェードに入れて使用することが多く、透明のランプシェードはフィラメントの輝きが楽しめます。

・レフランプ・ビームランプ
一方向に光を集光させる投光照明でスポット照明用の電球です。内面の反射鏡加工により、照明器具の反射笠なしで集光性が得られるのが特徴です。

・シルバーランプ
専用の照明器具との組み合わせで、手軽な間接照明やある程度の集光性が得られます。

・なつめ球
常夜灯、残置灯、灯明用などに使用されます。

・シャンデリア球・ミニランプ
小型のスタンドから大きなシャンデリアまで広く使用される装飾用電球の中心的存在。

・ハロゲンランプ
ハロゲンサイクルという技術により、フィラメントの劣化を低減させます。点光源に近いので配光しやすく、店舗のスポット照明などに使われることが多いです。寿命末期まで初期性能を発揮できるというメリットがあります。ただし非常に高温になるというデメリットもあります。



蛍光灯

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白熱電球の退行に伴い、蛍光灯が大手を振って家庭用照明市場を席巻するようになりました。その一端となるのが、効率重視で部屋をまんべんなく照らすシーリングライトの登場でしょう。

白熱電球よりも消費電力が少なく、白色の色味を発光できるようになりました。


蛍光灯の仕組み

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蛍光管の中の水銀ガスに電流が通ることで紫外線が発生し、その紫外線が蛍光管の内側にぶつかることで蛍光物質が発光する仕組みです。つまり紫外線が蛍光塗料によって光に変換されているとも言えます。

蛍光管の中の水銀は電球よりもはるかに効率よく発光するので、強すぎる光の減衰や拡散を目的にわざわざ蛍光塗料を介しているそうです。


メリット デメリット
消費電力が少ない 演色性がよくない
影が出にくい ちらつきやノイズがある
熱くなりにくい(端は熱くなる) 点灯の動作が遅い
輻射熱が少ない 水銀が使用されている

※一般的に主張される点で、一意的に善し悪しを判断しません。


蛍光灯の点灯方式

・グロースターター
点灯に2~3秒かかるが設計が簡単で安価。

・ラピッドスターター
低い電圧でも放電できるため、点灯が早い。

・インバーター
高周波で点灯するのでちらつきがなく、省エネ性も高い。しかし他の点灯方式より高価格。


蛍光灯は放電により高電圧を発生させて発光するので、必要以上の電流が流れないように安定器という装置が備わっています。安定器との相性も考えて、なるべくメーカーは統一させ、安定器と適合するW数のランプを選ぶようにしましょう。


代表的な蛍光灯の種類

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・環型(角型)、直管型
丸い円状や細長いタイプの一般的な蛍光灯です。効率がよく、まんべんなく柔らかい光が行き届くのが特徴です。寿命は電球よりはるかに長く、5000~20000時間程度。殺菌や色評価などの特殊用途に向くものもあります。

・コンパクト蛍光灯
直管蛍光灯に比べて小さい灯具で同じ明るさが得られるので、デスクスタンドやダウンライトによく使われます。2本~8本のチューブ型の形状ランプで、口金は電球用と異なり専用の照明器具にしか使えません。

・電球型蛍光灯
白熱電球のソケットでそのまま使える便利な蛍光灯です。白熱電球よりも電気代と発熱量が3分の1、寿命が6倍と経済的になりました。一方、蛍光灯に必須となる安定器が蛍光灯と一体化しているので、捨てるときに環境負荷がかかります。

・HIDランプ(高輝度放電灯)
一般的な蛍光灯が低圧放電なのに対し、HIDランプは高圧放電で発光させます。発光素材の違いで、高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプ、水銀ランプの3種類に分かれます。長寿命、高効率をいかして経済重視の大規模照明に多く使われ、特に道路照明には欠かせません。一般家庭で使うことはまずありません。


蛍光灯の型番の見方

(例)FLR40SD/M/36

・点灯方式
FL(グロースターター)、FLR(ラピッドスターター)、FHF(高周波専用)

・菅長(W数)
例だと40W

・管径(太さ)
SS(28㎜)、S(32.5㎜)、H(高出力)

・光色
D(昼光色)、N(昼白色)、W(白色)、WW(温白色)、EX(3波長)

・点灯方式
Mが付くとラピッドスターター、付かなければグロースターター

・省電力仕様のみ消費電力を表記
例だと36W

・その他付加機能
PC(光触媒膜付)、NU(退色防止)、P(飛散防止)


蛍光灯の交換について

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蛍光灯は交換時期になると、蛍光管内が黒ずんできたり、カチカチと明滅するようになります。そのような状態の蛍光灯を放っておくと目の負担になり、電気代も余計にかかります。

また蛍光灯を2本使用しているタイプはまとめて交換するようにしましょう。明るさの異なる蛍光灯を使用し続けるのも目にはよくありません。交換時以外にも普段から照明器具の笠やカバーを清潔に保っておくと、明るく鮮明な状態を維持できます。

LED電球

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有名な青色発光ダイオードの発明によって電気、照明、省エネなどあらゆる市場に革命をもたらしました。現在では、蛍光灯と同程度まで広く普及しています。LED電球はそもそも熱線がないので熱くならず、4万時間にも及ぶ長寿命、点滅や揺らぎのない綺麗な明るさが特徴です。


LED電球の仕組み

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LEDチップと呼ばれる部位に電圧をかけることで、正孔と電子がぶつかり合い結合するエネルギーが光に変換されます。


メリット デメリット
電気効率が非常によく経済的 本体価格が高い
発熱がほぼなく、点灯も早い 光が無機質な感じ

他にも、振動や衝撃に強く点滅がない、紫外線や赤外線の放射が少ない、演色性がいい、環境にやさしいといいことずくめです。以前は価格が高いことがデメリットでしたが、一般にも広く普及するにつれて本体価格はどんどん安くなっています。無機質な光と評したのは白熱電球の雰囲気に比べたらということです。

近年はデジタルアート、映像ライティングなどあらゆる光の表現方法を実現しています。

LED電球の形は白熱灯、蛍光灯に準拠していることが多いので、家庭でも簡単にLED照明に切り替えることができます。


ルーメン(光の量)の目安

ルーメンとは全光束ともいい、これまでの白熱灯や蛍光灯のW数に相当する光の量を表わします。今まで白熱電球や蛍光灯を使っていると単位が変わってしまうので、主要な電力の対比をまとめてみました。これまで使用していた電球や蛍光灯のW数に対応するルーメン値に近いLED電球を選びましょう。


電球・蛍光灯(E26) LED電球
100W 1520ルーメン
80W 1160ルーメン
60W 810ルーメン
50W 640ルーメン
40W 485ルーメン
30W 325ルーメン
20W 170ルーメン

電球・蛍光灯(E17) LED電球
100W 1430ルーメン
60W 760ルーメン
50W 600ルーメン
40W 440ルーメン
25W 230ルーメン


電球選びで知っておく基本

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まず電球には3種類あるということがわかったと思います。しかし、いざ買いに行くとなると、電球の大きさや形、明るさなど選ぶポイントがいくつもあってややこしいですよね。電球選びのポイントになるものを1つずつ説明していきます。


電圧

電圧はV(ボルト)の値を見ます。日本では、基本的に100Vか110Vに統一されています。そのため、あまり気にする必要はありません。海外製の電球などは電圧が異なることもあるので注意しましょう。


電力

電力はW(ワット)の値を見ます。W数が大きいものほど明るく、消費電力も増えます。電球や蛍光灯を取り付ける場所の指定容量以下のW数に抑えないと、電球割れや火災が起こる危険性があります。


口金のサイズ

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一般家庭の多くは「E26」という大きさです。E26とは口金が26㎜ということで、Eは電球を発明したエジソンに由来しているそうです。

他にも「E17」や「E12」も日常的に使う機会があります。口金が一致していても、ランプ本体部分の形状によっては装着できない場合もあるので、注意しましょう。


口金サイズ 用途
E26 一般サイズ
E17 ミニランプなど
E14 ヨーロッパ規格
E12 なつめ球など
E11 ハロゲンランプ

ガラスの形状

電球が光るガラス部分の形状です。代表的なものですが、一般家庭の多くはなす型やボール型です。

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・PS(なす型)・G(ボール型)・R(レフ型)投光照明に・S(ミニ型)・T(筒型)・C(シャンデリア)

他にも蛍光灯の形で代表的な環型、丸型などがあります。


光の広がり方

電気が室内をどのように照らすのかというのも重要なポイントです。こだわりがなければ、全方向にまんべんなく光が行き渡るものがいいです。

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・全方向に広がるタイプ
主にリビング用。 ダウンライト、ペンダント、フロアスタンドなどが適しています。

・下方向に広がるタイプ
廊下やトイレなどに。ダウンライト、スポットライトが適しています。


色温度について

カメラを持っている人はイメージしやすいですが、光には色温度というものがあります。色温度とは、色の違いを数値化して比較できるようにしたものです。この部屋なんか赤っぽいなとか、真っ白だなとか感じたことありませんか?

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色温度が高いほど青みがかった涼しげな光色、色温度が低いほど赤みがかった暖かい光色になります。感触的な意味合いの温度とは異なるので、少しややこしいところでもありますね。

白熱電球のような暖かみのある色は寝室やダイニングに、昼光色の青白いクールな色は書斎やオフィスに、昼白色のナチュラルな白はリビングなどに適しています。


演色性について

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演色性とは色の見え方を表わす光源の性質のことで、端的に言うと演色性が優れているものほど自然光に近いということです。 身近な例だと、お店で買った洋服を実際に着用して外に出てみると、思っていた色合いと違うという場合があります。

これは自然光と照明から反射する光の色味にずれが生じることが原因です。よほど照明インテリアにこだわる人でもなければ、あまり考える必要はないと思います。



部屋の場所ごとに電球を選ぶコツとポイント

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電球の効果は部屋を明るく照らすというだけではありません。照明デザインによって部屋の雰囲気を変えたり、人間の心理に働きかけることもできます。家の中でも、場所によって照明を使い分けることで、より豊かな生活を実現できます。


玄関

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安全面や夜の街並みの景観をつくることを意識するといいです。帰ってきたときに安心感を得られるように、明るく暖かみのある照明が望ましいですね。


ダイニング・キッチン

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ダイニングの照明は、料理が美味しく見えるオレンジの色味がおすすめです。できるだけ自然な色合いで演色性が高いものを選びましょう。またキッチンは調理作業があるので、手元が明るく見やすい昼光色がおすすめです。


リビング

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家族団らんから、読書やリラックスと幅広く使えるように、調光可能で光色も変えられるタイプがおすすめです。天井照明なら部屋全方位を照射できる明るいシーリングライトがいいですね。

またシーリングライトを使わずに、フロアスタンドや間接照明だけでレイアウトするとワンランク上のラグジュアリーな効果を醸し出せます。とくに部屋のコーナーに照明を置くと、室内に奥行き感が出て広く見せることができます。


寝室

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リラックス効果があり、暖かみのあるオレンジ色がおすすめです。サイドテーブルなどにアクセントとして間接照明を置くと、こなれた感じになります。窓の近くは照明の映り込みが気になるので、なるべく窓から離れた位置に照明を置くのもポイント。


洗面所、トイレ、浴室

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頻繁に利用するので、点灯が早く省エネ効果の高い電球がいいですね。またトイレの照明に調光機能を付けておくと、夜中でも目が覚めないように光を低減できます。


まとめ

普段の生活の中でただの電球に意識をあてることは、そう多くないかもしれません。

しかし昼夜問わず活動する現代社会の中で、明かりというものがいかに大切なものかわかるでしょうか。電球や蛍光灯を取り替える際には、機能的な住宅照明という一面的な見方だけでなく、暮らしを豊かにする照明の質についても考えてみてはいかがでしょうか。




谷口有威
谷口有威

コーヒーとカメラが好きなブロガー。作家を目指して日々、好きなことと新しいことを楽しんでいます。将来の夢はアルパカを飼うことです。