世界シェア3位、国内でのSIMフリースマートフォン市場シェアでも1位を獲得したHUAWEIがキャリア市場にも参入している。今回は、お手頃価格ながら2000万画素のインカメラ搭載など話題のHUAWEI nova 2の注目ポイントをレビューしていこう。
スペック・デザイン
プロセッサはKirin659、メモリは4GB、ストレージは64GB。オクタコアということで非常にレスポンスが良くハイエンドと比べても遜色ない。またmicroSDカードも対応しているのでストレージの拡張が出来るのも魅力であるが、防塵防滴、おサイフ機能に非対応なのはやや残念である。
液晶は最近流行りの縦長ではないものの約5インチと程よいサイズで手にもしっかり収まる。解像度はフルHDあるのであらさを感じることもなく発色もキレイである。本体はマットな塗装を施した金属製で手触りもよく質感も価格以上のモノ。
カメラはアウトカメラが1200万画素と800万画素デュアルカメラを搭載。インカメラは2000万画素という非常に高い画素数のカメラとなっているが顔認証などには対応しておらず背面側に指紋認証センサーがある。
電源はUSB type-Cとなっており、また急速充電に対応しているのも大きなポイントだ。バッテリーは2950mAh。au VoLTEにもしっかり対応しているので音声品質も安心である。カラーバリエーションは3色展開となる。
HUAWEI nova 2(HWV31)の主なスペック
OS | Android 7.0 | メモリ | 4GB |
---|---|---|---|
SoC(プロセッサ) | Kirin659 (オクタコア) |
ディスプレイ | 約5インチ フルHD(1920x1080) |
ストレージ | 64GB | インカメラ | 2000万画素 |
アウトカメラ | 1200万画素+800万画素 | microSD | ◯(最大128GB) |
指紋認証 | ◯ | 防塵防滴 | × |
おサイフケータイ | × | au VoLTE | ◯ |
バッテリー容量 | 2950mAh | 充電 | USB-C/急速充電対応 |
Bluetooth | 4.2 | Wi-Fi | 802.11b/g/n |
重量 | 約143g | サイズ | 約142×69×6.9mm |
カラー | オーロラブルー、グラファイトブラック、ローズゴールド |
カメラ
アウトカメラがデュアルカメラというのは昨今、珍しくはないものとなっているがインカメラが2000万画素というのは他にあまりないものだと思う。例えばiPhoneXは700万画素、HUAWEIのフラッグシップモデルMate10Proでも800万画素なところみるとNova2がいかにインカメラに力をいれているのか、というのが垣間見られる。
では、まずはそのインカメラから。
メインカメラを立ち上げて普通に撮るだけで、美肌効果を得られた写真が撮れるが、右下付近に顔のマークがあり、ここをタップすると「ビューティーレベル」というものがでてきて肌の質感調整が出来るようになっている。ここの設定を変えることでよりツルツルにも自然に寄せることも出来る。なお画面上部、真ん中にある顔写真マークをおすと「ポートレートモード」になりインカメラでも背景ぼかしが出来るようになる。
インカメラはF2.0と明るいため少しくらい屋内でも安心出来る。(ポートレートモード併用)
自撮り向けの面白い機能としては、「ジェスチャー操作」というものがあり、インカメラに手をかざすとカウントダウンが始まり自動でシャッターを切ってくれるというもの。例えば数人で撮ったり景色を入れて撮る時など手を伸ばして自撮りしないといけない場面では非常に便利な機能である。
他にも笑顔を感知するとシャッター切るといったものなどかなり機能は充実している。
つづいてアウトカメラに触れておく。1200万画素と800万画素のデュアルカメラ搭載ではあるがHUAWEIのMate10proなどのような、片方がモノクロセンサーというものではなく2カメラともに、カラーセンサーで等倍と2倍のズームレンズとなっている。Mate10ProにはあるO.I.S(光学手ブレ補正)が入っていないのがやや残念であるが、この辺はエントリークラスでは致し方ないかな?とも思う。
最近、流行りのAIなどは搭載されていないが、オートモードが優秀で、かなり綺麗に撮れる。
Mate10Proと比べると若干、彩度は高めではあるがSNS映えする写真が撮れる。
メシうま写真もキレイに撮れる。
「ワイドアパチャーモード」(背景ぼかし機能)で絞りF0.95~16までをシミュレート出来るのもHUAWEI端末の最近の大きな特徴ではあるが、あまり開放にすると不自然な感じも出てくるのでやりすぎには注意が必要だ(上の写真はF3.2相当の設定)
さらに便利な機能としては、撮影後にF値を変えてボケ量を調整することも可能なのでぼかしすぎた場合でも修正ができる。あとフォーカスポイントを撮影後に変更できるのも非常に便利である。
アウトカメラはF1.8なので背景ぼかし機能を使わなくても寄ればこれくらいボケる。(自然!)
「プロ写真」モードにするとISOやSS、測光などマニュアル設定が出来るのも便利な所。さらに拘る人はjpegだけでなくRAWでも撮れるのでより本格的な撮影も出来る。
他にも便利なもの、遊べるものといったカメラ系の機能がたくさんある。「プロビデオ」モードもあり「プロ写真」モードほど細かな設定は出来ないが動画にも拘れる。
DTM関連はもちろんスマホ、カメラ、オーディオ中心にガジェット全般、ともかく最先端テクノロジーを好むギーカー野郎。