愛煙家にとってますます世間の風当たりが強くなっている昨今。これまで幾度となく禁煙しようと思い立ったが三日坊主で終わっている。無理もない。なんといっても意思が弱いのだから。
それでも、「百害あって一利なし」のタバコをなんとか辞めたいという気持ちはある。というわけで今回は海外でブームとなっており、日本でも徐々に認知度が上がっている「VAPE(ベイプ)」をご紹介したい。
加熱式タバコと電子タバコの違い
最近になって加熱式タバコ・電子タバコという言葉を耳にする機会が多くなってきた。紙巻きタバコのニオイや煙・有害物質に嫌悪感を抱く方が増え、社会的にもタバコという存在を認めない方向に動いていることが原因だろう。
ここではまず、加熱式タバコ・電子タバコの違いを見ていきたい。
加熱式タバコとして有名なのはIQOS(アイコス)とglo(グロー)だろう。それに対して電子タバコと言われているのが今回紹介するVAPE(ベイプ)だ。それぞれの特徴は下の図を見ていただきたい。
IQOS(アイコス) | glo(グロー) | VAPE(ベイプ) | |
分類 | 加熱式タバコ | 加熱式タバコ | 電子タバコ |
ニコチン | ○ | ○ | × |
タール | ○ | ○ | × |
フレーバー | タバコ葉 | タバコ葉 | 液体 |
フレーバーの種類 | 少ない | 少ない | 多い |
煙量 | 少ない | 少ない | 多い |
吸殻 | あり | あり | なし |
充電・メンテナンス | 必要 | 必要 | 必要 |
1ヶ月のコスト | 14,260円 | 13,020円 | 5,020円 |
紙巻きタバコや、IQOS(アイコス)、glo(グロー)と違いタバコ葉を使っておらず、ニコチンやタールが含まれていないので有害物質が体内に取り込まれることもない。また吸殻を処分する手間も省ける。
電子タバコVAPE(ベイプ)とは
VAPE(ベイプ)はリキッドと呼ばれる香料を含んだ液体を加熱することで、発生した水蒸気を吸引する製品だ。
加熱式タバコとの大きな違いはタバコの葉を使用していない点。リキッドには主に食品などで使われる成分を用い、ニコチン・タールなどのタバコに含まれる有害成分が無いのも特徴。また、煙量が多く、香料によるニオイについても強い傾向がある。
早速使ってみた
今回使用したのは初心者にも非常に使いやすいEleaf社の定番VAPE(ベイプ)「iStick Pico(アイスティックピコ)」の正統後継機で、評価も高い「iStick Pico 21700 with ELLO」。早速中身を見ていこう。
同梱物は本体・ELLOアトマイザー(水蒸気を発生させる装置)・ドリップチップ(吸口)・USBケーブル・説明書等、スターターキットとしては十分だ。これに好みのリキッドを別途購入する。
まずは付属のUSBケーブルで充電しておこう。
分解されて入っているアトマイザーを組み立て。細かく分解できるのは丁寧なメンテナンスが可能なのでありがたい。
アトマイザーと本体を装着。
アトマイザーの先端部、「OPEN」と書いてある部分をグッとスライドさせることでリキッドの注入が可能に。
今回はSNOW FREAKSの「MEGA MUSCAT」というリキッドを注入。ちなみに日本製。
底面のボタンでワット数を変えることができる。このワット数によっても味が変わる。1週間ほど試してみたが、私は40W位が好みだだった(100Wまで調整可能)。
それでは早速吸ってみよう。親指でボタンを押しながら吸う。
甘くて爽やかな香りが広がり、口からは爆煙が(笑)。
煙の量がかなり多く、一昔前に試した電子タバコとは異なり、吸いごたえが確かにある。
ニコチンやタールが含まれないので、愛煙家は物足りないと感じるかもしれないが、十分に吸った感は味わえるので禁煙の補助具として使えそうだ。
ちなみに4月23日現在、2週間の禁煙に成功している!
ご紹介したVAPE(ベイプ)、今回は簡単なレビューだったが、実はかなり奥が深い。興味のある方は是非下記のサイトを参考にしてほしい。本体やリキッドの口コミや販売、初心者講座まで網羅しているので、これから始めたい方にピッタリだ。
トリセツ編集部 編集長。トリセツの広報としてプロモーション業務とメディア運営を手がける。また各方面でプロモーション、デザイン等の業務に携わっている。