【実機レビュー:動画編】

α7R IIIは静止画だけでなく動画性能も完成度が超高いカメラだった (2/3)

2018.02.18
トリセツ編集部/エマーク

・実機レビュー:静止画編
・実機レビュー:動画編


動画撮影時の基本設定

ここでは天野氏が現場で実際に使用している動画撮影時の基本設定を紹介したい。是非参考にしていただき、ご自身の最適な設定を見つけて欲しい。


・記録方式・記録設定

記録方式はXAVC S 4K(3840×2160)・記録設定は30p 100Mを使用する。これは4Kで広く撮っておけば、クロップできるので編集時に役に立つためだ。反面、PCの負荷は大きくなるので、うまく使い分けよう。

α7R画像

・露出

露出は基本的にマニュアルを使用する。これはフリッカーを抑えるためシャッタースピードを1/50もしくは1/100を使用しなければならず(東日本は50Hzのため)、絞りは被写界深度をコントロールするので、動いて欲しくないためだ。露出はシャッタースピードと絞りを決め、ISOで調整する。

α7R画像

・WB(ホワイトバランス)

基本的にシーンごとに色温度で調整する。「α7R III」のオートWBはかなり優秀ではあるが、同じシーンでカットごとに微妙にズレると補正も難しいため、ホワイトバランスはシーンごとに調整している。

α7R画像

・AF(オートフォーカス)

基本的にフォーカスはマニュアルではなく、非常に優秀なAF(コンティニュアスAF)を使用している。フォーカスエリアはフレキシブルスポットを使用し、ジョイスティックでフォーカスエリアを指定することが多い。

α7R画像

また、AF駆動速度は標準もしくは低速、AF被写体追従感度は敏感に設定し、自然なフォーカシングを表現するようにしている。人混み等で手前に何かが横切るような場合等、どうしても狙ったところに合いにくい場合のみマニュアルに切替える。

α7R画像

・Super 35mmモード

基本的にAPS-Cサイズのレンズを装着し、Super 35mmモードをメインに使用している(フルサイズレンズ使用時も基本的にSuper 35mmモードを使用)。映画やTV収録で使うカメラもほぼSuper 35mmであり、基本的に準じている。またフルサイズだとボケ感が強すぎ見にくくなりがちだ。その点Super 35mmモードは被写界深度のバランスが良く扱いやすい。ボケ感に関して言えば「絞ればいい」という考え方もあるが、絞れば当然暗くなる。これは極力避けたい。

α7R画像

また、全画素読み出しであるSuper 35mmモード時の方が暗部ノイズが穏やかだ。しかし前述した通り「α7R III」ではフルサイズモード時でも暗部ノイズがかなり抑えられているため、基本的にボケ感と画角の違いと考えて問題ないだろう。ただ、フルサイズレンズをSuper 35mmモードで使用すると画角が狭くなることは留意しておこう。

撮影協力 / Pere Jovanov YouTube

APS-Cサイズのレンズを使用し、Super 35mmで撮影するのがメインであれば「α6500」でもいいような気がするが、ローリングシャッター現象がが顕著にでてしまう。その点「α7R III」はセンサーの読み出しが早く、歪みが気にならないレベルに抑えられている。


以下は天野氏が撮影でよく使用しているAPS-Cサイズのレンズだ。

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・ピクチャープロファイル

ピクチャープロファイルはPP1〜PP3を状況に合わせて使用することが多い。また基本的にLog撮影はおこなわない。これは、最低ISO感度が800で、それほど色のレンジが広くない「4:2:0 8bit」では、「ノイズ成分が目立つ」等のマイナス要因の方が大きいと考えているためだ。またLog撮影ではどうしてもグレーディング(色補正)ありきとなってしまう。動画のストーリーやシチュエーションを表現するために、必要があってLog撮影するのはいいが、LUTを使いたいがためにLogで撮影するというのは、デメリットもあるので必要と感じた時のみ使用している。

α7R画像
PP1 [Movie]ガンマを用いた設定例
PP2 [Still]ガンマを用いた設定例
PP3 [ITU709]ガンマを用いた自然な色合いの設定例
PP4 ITU709規格に忠実な色合いの設定例
PP5 [Cine1]ガンマを用いた設定例
PP6 [Cine2]ガンマを用いた設定例
PP7 [S-Log2]ガンマを用いた設定例
PP8 [S-Log3]ガンマとS-Gamut3.Cineのカラーモードを用いた設定例
PP9 [S-Log3]ガンマとS-Gamut3のカラーモードを用いた設定例
PP10 [HLG2]ガンマを用いたHDR撮影を行う場合の設定例

・カスタムキー設定

ファンクションメニューは特に設定せず、最小限の操作で切り替えができるよう、カスタムキーで各種ボタンに必要な機能をアサインしている。

α7R画像

以下は天野氏がアサインしているカスタムキー設定だ。

α7R画像

・C1ボタン:FINDER/MONITOR切替
・C2ボタン:ホワイトバランス
・C3ボタン:APS-C S35/フルサイズ切替
・C4ボタン:ピーキング表示切替
・AF-ONボタン:瞳AF(静止画撮影で使用)
・AELボタン:再押しAF/MFコントロール
・コントロールホイール:ISO感度
・中央ボタン:ピント拡大



EMARK
【トリセツ編集部 編集長 EMARK(エマーク)】

トリセツ編集部 編集長。トリセツの広報としてプロモーション業務とメディア運営を手がける。また各方面でプロモーション、デザイン等の業務に携わっている。