テントはレンタルで、まず買うのは○○だ
キャンプに一番必要そうな「テント」は、正直最初はレンタルで良いと思っています。どんなテントが自分に合うのか、どんなキャンプスタイルにしていきたいのかによって選ぶテントは変わってきます。もちろん、キャンプを始めて少しずつ色々なテントを買い集めていくこともオススメです。ただ、初めてなのであればテントを買うお金を別のものに使って欲しいのです。
ずばり、初めてのキャンプで買うべきキャンプギアは「寝具」です。
つまり寝袋(シュラフ)ですね。
個人的には寝袋は自分専用のものを買っておくべきだと考えています。その理由として「キャンプは寝れてなんぼ」だと思うからなんですね。どんなに日中が楽しくても、夜の焚き火に癒されても、眠れなかったら今までの楽しさが半減してしまいます。いかに快適に寝るか、質のよい睡眠が取れるかはアウトドアではかなり重要です。
キャンプ場によってはこの寝袋をレンタルすることも可能ですが、使い古した寝袋は薄っぺらく、明け方の寒さに耐えられなかったり、どこの誰がどんな風に使ったのか分からない寝袋だと、ちょっと気になったりしませんか。
キャンプ用の寝袋はホテルのベッドとは違い、簡単に洗ったりはしにくいものです。夏のトップシーズンで寝袋をレンタルしたものは、しっかりと洗濯されたものではないでしょう。天日干しが精一杯だと思います。直接肌に触れるものですから気持ちよく使いたいですよね。万が一レンタルを使うようであれば、顔に当たる箇所にタオルを当てておくか、もしくは寝袋の中に入れて使うインナーシュラフを用意しておいてもいいと思います。
夏でも寝袋は必要
寝苦しい夜が多い夏、寝袋なんていらないんじゃないか…と思われがちですが、キャンプ場があるような山では明け方が冷え込んでくることがあります。寝始めは平気でも、深夜から明け方にかけて寒さを感じることは意外と多いのです。
夏の夜が冷える理由は「放射冷却」といって、日中は太陽に暖められていた地面が冷え始め、底冷えを起こします。さらに地面が冷えることによって大気も冷え、眠れないほど寒くなることもあるのです。標高が高い場所ほど低温になるので、自分が行くキャンプ場の標高は意識しておくと良いです。寝袋には対応温度があり、夏と冬では違いがあることは想像できると思います。
基本的には3シーズン(春・夏・秋)に使えるタイプがオススメで、私は「モンベル ダウンハガー800 #3」という寝袋を使っています。
汎用性に優れ、夏の高山から冬の低山キャンプまで一年を通して使用できるモデルで、真冬の極寒でなければ充分対応できる寝袋です。少し寒さを感じる時はユニクロのダウンを着て調整をしています。
さて、次回Part2では真冬に使う寝袋やコット(簡易ベッド)を使ったテクニックなどを紹介したいと思います。
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5年前にキャンプを始めてその良さにハマり、現在では山梨県北杜市に移住し、山を開拓してセルフビルドで建てた小屋で生活。その生活では山菜採りや渓流釣り、家庭菜園などで自給自足を目指しつつ、変わらずキャンプや登山を楽しんでいる映像クリエイターです