理由2:心理的に価値あることができる
断捨離にメルカリが効く理由の2つめは、「メルカリにより心理的に満たされる」ことです
新しい使い手が見つかるとモノへの責任を果たせた気持ちになる
モノを擬人化した考え方なのですが、メルカリにより新しい使い手が見つかると自分が一度家に入れたモノに対する責任を果たせた気持ちになれます。購入者はモノを受け取ったら梱包を解いて使い始めます。この時、モノにとって新しい歴史が始まります。新たなストーリーがスタートするわけです。わが家で不用品として埋もれている時、そのモノの価値はゼロでした。いや、むしろマイナスです。存在することで使える空間が狭くなり、目にする度に気分が下がっていたのですから。「使わねば…」とプレッシャーを感じて無意識にエネルギーを削られていました。
でも悪いのはモノではありません。使わないのに買った所有者が悪いです。つまり私です。
しかし、「必要とする人」の元へ届けばこのような「負の資産」が180度違う存在に変身します。強く求められる存在に変わるのです。なんと素晴らしいことでしょう。私はメルカリで出品物が売れると「ああ、やっとモノにふさわしい活躍の場を見つけてあげられた…」とホッとします。
真に欲しいと思う人にモノを譲れる
メルカリを通すことで、「本当に欲しいと思っている人」に譲れるという利点もあります。しかし、スピード重視の断捨離なら不用品を身近な人に譲るという手もありますね。ところが、この方法には問題があると私は考えています。その理由は、「ただでもらえる」となると必要ないモノでも受け取ってしまうのが人間の性だからです。あるいは、「人間関係を良好に保つには断るのも悪いかな?」と、それほど欲しくなくても受け取ってくれる人もいるかもしれません。こうした結果、使い道も特にないため譲渡先でも持て余され、そのまま何年も放置された…となるのはそれほど珍しいことではないでしょう。不用品が右から左に移動しただけで大変不毛な状況です。
しかしメルカリ取引なら、明確に「欲しい」と意識し「買う」というアクションを起こした人にモノを渡せます。強い意思を持った人に渡した方がモノは活かされるはずです。
お宝妄想にむやみに悩まされずに済む
「もっと長く持ち続けた方が価値が上がるのではないか?」と悩みだすと、モノの貯め込みが止まりません。こうした妄想による断捨離の停滞をメルカリで止められます。すぐ捨てられない理由の1つに、長く持つとプレミアがつくかもという期待感があります。
「ひょっとして年月の経過でお宝になったのでは?」
「今手放さずにあと10年持っていれば、もっと値段が上がるのでは?」
「数年後には希少価値がつき高く売れるのでは?」
などなど。
確かに希少価値と品質と人気を兼ね備えたお宝もあるところにはあるでしょう。しかし、お宝を期待するなら、自分の頭の中に留めて都合よく妄想を膨らますのではなく、しかるべき人に判断を委ねる必要があります。お宝かどうかは買う人が決めるので、その評価は実際に市場に出してみないとわかりません。自分でコントロールできないことに振り回されて断捨離が止まるなんてバカバカしいですよね。メルカリに出品してみるのも、外部の評価を知る方法の1つです。ニーズがあるのに流通量が少ない真のお宝なら、かなり強気の値付けをしてもすぐに売れるでしょう。即売しなければそれほどのお宝ではなかったとわかります。
しかし、売れたら売れたでもっと高い価格で売れたのではないかと悩み出すかも…と心配なら、メルカリに出品する前に複数の買取サービスに見積もり依頼してみるのが良いと思います。ここで得られた評価より高い値段でメルカリに出品すれば後悔しないはずですよね。納得感は大事なので、手間がかかったとしても、自分が納得できる方法でやるのがいいと思います。
次回のPart2では、3つ目の理由とその出品ノウハウなどについて掘り下げていきたいと思います。
カメラ女子系ライター。愛用のカメラはCANON EOS 5D Mark IV。ミニマリストをお手本に道具や電子機器は徹底的に気に入ったものしか買わないと決めている。写真を撮りに行きたい国はアイスランド、インド、キューバ、台湾。