【2019年デジカメ特集】

こんな人にはこんなデジタル一眼がおすすめ9選

2019.12.20
トリセツ編集部/荻窪圭
コンデジ
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まもなく2019年も終わろうとしていますが、考えてみたら今年はデジカメがたくさん発売された年だったんです。スマホに押されてデジカメ市場が縮小し続けていて将来が危ぶまれている、というのは確かです。しかし、そういうときこそ時代に合わせて進化しなきゃいけないわけで、一眼レフからミラーレス一眼へのシフトを推進する機種から、超個性的な機種まで各社から注目すべきカメラが誕生しました。写真好きにはたまりません。

ユニークなのは、個性的な機種が多かったこと。個性的ということは、あるカメラはこの人にはぴったりだけどこの人には向いてないってことがあるわけで、単純に順位づけをするわけにもいきません。

そこで、特徴ごとにベストをあげてみた次第です。

年末カメラ選びの参考にしていただければと思います。

まず、カメラを、趣味・道楽・実用の3つにわけてそれぞれのおすすめをピックアップし、さらにこういう人にはこれ!という視点で全部で9機種を選んでみました。


  • 富士フイルム FUJIFILM X-T30
  • オリンパス OM-D E-M5 Mark III
  • 富士フイルム FUJIFILM X-Pro3
  • SONY α7R IV ILCE-7RM4
  • SONY α6600 ILCE-6600
  • シグマ SIGMA fp
  • CANON EOS M6 Mark II
  • ニコン Z 50
  • CANON EOS 90D

富士フイルム FUJIFILM X-T30

富士フイルム FUJIFILM X-T30
富士フイルム FUJIFILM X-T30 参考価格:102,861円
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趣味のミラーレス 富士フイルム X-T30

趣味のカメラで大事なのは、撮る行為を楽しむこと。ただシャッターを押すだけじゃなくて「カメラを操作してる感」が欲しいですよね。手頃な価格でそれを満たすのが富士フイルムのX-T30。絞りはレンズのリングで、シャッタースピードはシャッタースピードダイヤルで、撮影モードダイヤルはなく、絞りとシャッタースピードのダイヤルを組み合わせて撮るという「ダイヤルを回すカチカチ感」がたまらないのです。困ったらどっちも「A」に合わせればオートになりますから、これから趣味のカメラをはじめるという人も安心。

またこのクラスとしてはファインダーも大きくて明るくて見やすいので、「ファインダーを覗いてダイヤルをカチカチ回してセットしてここぞというときに撮る」という趣味のカメラにぴったり。

見た目はアナログっぽいのですが、電子シャッターを使えば1/32000秒までいける、AF固定ながら最高で秒30コマ/秒(電子シャッター時のみ)、瞳AF搭載などデジタルならではの撮影性能もさりげなく持っていることもポイント。

写りもフィルム時代からの絵作りを受け継いでいて、デジタルっぽさがあまりないことや、コンパクトで扱いやすい単焦点レンズが揃っているのも趣味のカメラとして魅力的です。

作例
個人的に富士フイルムの肌色は好き。ほどよく血色のよい肌を撮ってくれる。zoom

イメージセンサー APS-Cサイズ/約2610万画素 マウント Xマウント
手ブレ補正 なし/手ブレ補正搭載レンズで対応 ファインダー EVF/約236万ドット
液晶モニタ チルト式/約104万ドット/タッチパネル搭載 質量 約383g(バッテリー、SDメモリーカード含む)

オリンパス OM-D E-M5 Mark III

オリンパス OM-D E-M5 Mark III
オリンパス OM-D E-M5 Mark III 参考価格:142,108円
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実用のミラーレス E-M5 Mark III

実用重視で考えたら、いつでもちゃんと撮れることが大事。暗くても雨が降ってても、昼でも夜でも、上からでも下からでも、近くても遠くても、一定品質の写真をきちんと撮れる。それこそが実用的というもんです。

そんなカメラといえばオリンパスのE-M5 Mark III。

防塵防滴で濡れてもOK。ファインダーを覗いて撮ってもOKですし、バリアングルモニタを駆使すればアクロバティックなアングルからでも撮れます。何よりすごいのは超強力なボディ内手ブレ補正。個人的な体感ですが、一番強力な手ブレ補正を持つのはオリンパスのミドルクラス以上の機種です。

さらに手ブレ補正機構搭載レンズと組み合わせると「なんで手持ちでこんなスローシャッターで撮れるの?」とびっくりします。センサーサイズがマイクロフォーサーズとちょっと小さめなこともあり、コンパクトで近距離撮影にも強いレンズが揃ってまして、「PRO」と名が付いたレンズと組み合わせれば実用度はさらに高まるでしょう。

役に立つカメラです。

作例
モニタを開いてローアングルでせまってくる猫を。全体に高性能なのでたいていのシーンで仕事をしてくれます。zoom

イメージセンサー マイクロフォーサーズ/約2037万画素 マウント マイクロフォーサーズマウント
手ブレ補正 ボディ内/5軸手ブレ補正/レンズ側手ブレ補正との協調あり ファインダー EVF/約236万ドット
液晶モニタ バリアングル式/約104万ドット/タッチパネル搭載 質量 約414g(バッテリー、SDメモリーカード含む)



富士フイルム FUJIFILM X-Pro3

富士フイルム FUJIFILM X-Pro3
富士フイルム FUJIFILM X-Pro3 参考価格:212,355円
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道楽のミラーレス X-Pro3

カメラ道楽におすすめなのは、まあ、ライカとかそういう高価なものを抜きにすると、もう道楽のためのカメラとしか思えない、富士フイルムのX-Pro3。

ファインダーは光学ファインダーとEVFのハイブリッド。EVFを使えるのがミラーレス一眼の良さ。ミラーレスに光学ファインダーなんて構図のディテールは追い込めないし、撮ってみないと仕上がりがわかりません。しかもハイブリッドファインダーなんてめちゃコストがかかります。

その上、これが怖ろしいのですが、液晶モニタが裏を向いているのです。何を言っているかわからないかもしれませんが、バリアングルモニタはモニタを回転させることでモニタを表向きでも裏向きでもセットできるじゃないですか。X-Pro3はモニタは開くけれども回転しないのです。下に開くとモニタは見えますから、それを見ながら撮影することもできますが、基本的に「フィルム時代のようにファインダーを覗いて撮影する。撮るたびにいちいち再生して確認しない」撮り方を推奨しているのですね。

ファインダーを覗いてバシバシ撮影しよう、撮影自体を楽しもうという道楽のスナップカメラなのです。

もちろん画質は富士フイルムなのでしっかりしています。フィルムシミュレーションのアクロスを使ってモノクロで撮るのもまたよいかなと思わせてくれます。

作例
モノクロで撮るのが似合う、道楽のスナップ一眼。zoom

イメージセンサー APS-Cサイズ/約2610万画素 マウント Xマウント
手ブレ補正 なし/手ブレ補正搭載レンズで対応 ファインダー 光学式+EVFのハイブリッド/EVFは約369万ドット
液晶モニタ チルト式/約162万ドット/タッチパネル搭載 質量 約497g(バッテリー、SDメモリーカード含む)

SONY α7R IV ILCE-7RM4

SONY α7R IV ILCE-7RM4
SONY α7R IV ILCE-7RM4 参考価格:383,000円
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※本文内の価格情報は2019年12月16日時点でのAmazon.co.jpのボディ価格です。

圧巻のミラーレス α7RIV

もうこれは良いとか悪いとか好きとか嫌いとか高いとか安いとか、そういうのを超越して「6100万画素はすげー。このクオリティを出されたらもう何もいえねー」となる圧巻のカメラがソニーのα7R4です。

さすがソニーなのは、高画素で高画質な分、連写は遅いですよとか、高感度には弱いですよとならないところ。AFは高速ですし動物瞳AFも使えますし、6100万画素ながら連写は最高で秒10コマを実現してます。

高画素だからといって気を使うことなく、普通にα7として使ってOKです。でも撮れる絵の次元が違うのがすごいところ。もちろんそれなりに高価なカメラですが、今フルサイズミラーレスで高画素な高画質カメラを希望するならこれでしょう。ちなみに、100万円越えでもいいからひたすら画質だけを追求したい、という人には富士フイルムのGFX100という1億画素中判ミラーレス機もあります。

作例
何気ないスナップにも6000万画素パワーが出るヤバいカメラ。zoom

イメージセンサー 35mmフルサイズ/約6100万画素 マウント Eマウント
手ブレ補正 ボディ内/5軸。 ファインダー EVF/約576万ドット
液晶モニタ チルト式/約144万ドット/タッチパネル搭載。 質量 約665g(バッテリー、SDメモリーカード含む)

SONY α6600 ILCE-6600
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荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。
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