色や明るさを調整しよう
でも、この影になっているところをもっとよくわかるように調整したい、もうちょっと色を濃くしたい、クッキリさせたい、逆に暗いところはぎゅっと暗くして陰影を際立たせたい、色をもうちょっと青っぽくクールにしたいなどいろいろとあるはず。
で、手動でコントロールしましょう。
基本は「+/-」アイコンで全体の露出を調整。
次は魔法の技「ブリリアンス」。輝きとか光沢という意味ですが、適切な日本語で言うと「輝度」……ちょっと色気がないので、ブリリアンスでよいでしょう。
暗部は明るく、明るすぎるところはちょっと抑えめにして、と全体のトーンを調整してくれます。
やりすぎるとわざとらしくなりますが、明暗同時に調整してくれるのでありがたいものです。
今回は派手にしてみました。
あとはハイライトとシャドウをそれぞれコントロールして、伝えたいところが目立つようにします。
今回の主題は、古い街並みと大正時代に建てられたという洋館ですから(何かのお店だったのかを聞いたのですが忘れちゃいました。すみません)、それが目立つように調整します。
建物などをクッキリさせるには、精細度を上げるとよいでしょう。
という感じで、あれこれといじって(まあ実際にいじってみるのが一番です。失敗しても「元に戻す」をタップすれば撮ったときのオリジナル画像に戻りますから)、試してみるのがよいでしょう。
そして、最後はこうなりました。
人を撮ったのに顔がちょっと暗く写ってしまったというときも、写真アプリがあればOK。
さすがに部分補正をかけたり美肌にしたりという細かい機能はないので、その辺はサードパーティ製アプリを使う必要はありますが、撮った写真からさっと選んで必要なレタッチをささっと施す、という基本的な編集ソフトとしては極めて優秀になりました。
しかも、元画像も残して作業しますから、失敗したと思ったらいつでもオリジナルに戻せます。
写真を公開する前にひと手間かけてあげましょう。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。