ステンレスマグボトル、かき氷器、ビアサーバーなど、ニッチな市場でヒットを連発している企業と聞いて、ドウシシャの名をすぐに思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。
ドウシシャは、1974年に雑貨や家電の卸として創業。現在は、高級ブランドやギフトセットの卸売を行う商社であり、家電やインテリア、生活雑貨など、多岐にわたるカテゴリーで、自社開発製品を手掛けるメーカーでもあります。
同社のビジネス戦略は、よりよい商品を、より安く、より専門的に提供するというもの。大手メーカーが積極的に手を出しにくく、大手小売業では独自に自社開発できないマーケットを、ニッチな市場と捉え、画期的なアイディアを盛り込んだ自社開発製品で、ニッチ市場でのNo.1シェアを狙っています。
今回は、そんなドウシシャのヒット製品を振り返り、今後注目の新製品をご紹介しましょう。
大ヒット製品
絹泡 ビンタイプ(缶用)DKB-18
5万個即完売の大ヒット商品泡ひげビアーが進化!ダブル超音波がクリーミーな泡を作り出す
2017年2月の初回販売で5万個が即完売!大ヒットとなった泡ひげビアーが、2018年3月に進化して登場。商品名を絹泡と改め、さらに本格的に、専門店で飲むビールのような泡立ちを再現できるようになりました。使い方は、冷やした缶ビールに取り付けて、ボタンを押して注ぐだけ。毎分4万回の振動を起こす2枚の超音波振動板が、きめ細やかでクリーミーな泡を作ります。乾電池式でコンパクトサイズなので、屋外への持ち歩きも楽々。これからのお花見シーズン、外でおいしいビールを飲むのに欠かせないアイテムとなるでしょう。
※本文内の価格情報は2019年2月25日時点でのAmazon.co.jpの価格です。Otona 電動わた雪かき氷器 DSHH-18
家庭用かき氷器というニッチ市場を制覇!業界初のヒーター機能搭載でわた雪のような食感を実現
家庭用かき氷器というニッチなジャンルで、ドウシシャは約8割のシェアを誇ります。なかでも電動わた雪かき氷器DTY-17は、パウダースノーのようなかき氷や台湾風のかき氷を自宅で楽しめると、通常かき氷器の5倍となる10万台を売り上げました。後継機種となる電動わた雪かき氷器DSHH-18は、業界初のヒーター機能を搭載。冷凍庫から出したばかりの氷は温度が低すぎるため、理想的な食感に削れないそうです。ヒーターで氷の表面を温めることで、ふわっととろける食感の氷を削ることができます。
※本文内の価格情報は2019年2月25日時点でのAmazon.co.jpの価格です。F series kamomefan FKLT-232D
愛着家電というブランディングで大成功!累計45万台突破の人気扇風機ブランド
高級扇風機というジャンルで他社と差別化を図るため、愛着家電というブランドコンセプトを徹底。リボン型のアクセサリーと Kamomefan(カモメファン)からのメッセージカードを同梱するなどのプロモーションを行った結果、まるでペットのように愛着がわく扇風機として、累計45万台を売り上げました。新機種のFシリーズは、従来機のよい部分を継続。例えば、組み立て不要ですぐに使える、コンパクト収納、かがまなくても届く操作部、リモコン操作時でも風量が分かりやすいインジケーターなど、使いやすい工夫はそのままに。さらに、風の送り方に注目して、上から降り注ぐような風を実現。5つの関節を持つことで可動域が広がり、ソフトな羽根が生み出す柔らかな風を部屋中に届けられるようになりました。
※本文内の価格情報は2019年2月25日時点でのAmazon.co.jpの価格です。mosh!ボトル ラッテ 330ml DMLB330
ステンレスボトル市場にデザインボトルという新ジャンルを確立!累計100万本を突破した大ヒットシリーズ
家電情報サイトのトリセツで雑貨を取り上げるか迷いましたが、ドウシシャをご紹介するにあたって、大ヒット商品であるmosh!(モッシュ)は外せません。強豪ひしめくステンレスボトル市場で、デザインボトルというジャンルを提案。牛乳瓶のようなビジュアルはInstagramなどのSNSで話題となり、累計販売100万本を突破。デザインボトルというニッチな市場でNo.1になりました。mosh!の新型、ボトル ラッテもSNS映え間違いなし。ミルク缶をイメージした形状でホーロー風の塗装を施した本体に、ミルク缶の紐をイメージしたシリコンストラップをあしらっています。カラーは8色展開。
※本文内の価格情報は2019年2月25日時点でのAmazon.co.jpの価格です。ここまで、ドウシシャのヒット商品をご紹介してきました。続いて、この秋冬に発売された新作を見ていきましょう。ドウシシャらしいアイディアが詰め込まれた新作の数々を見れば、あなたもきっと欲しくなるはずです。
新製品
ルミナス LEDシーリングサーキュレーター DCC-12CM
業界初!サーキュレーターとLEDシーリングライトを一体にした画期的製品に新モデル登場
エアコンだけだと部屋の一部しか暖まらず(もしくは、冷えず)室温にムラができるため、サーキュレーターを年中使用している人も多いことでしょう。しかし、サーキュレーターは置き場に困るもの。そこで、LEDシーリングライトとサーキュレーターを一体化し、天井スペースを有効活用したのがこちらの商品です。サーキュレーター部分にはDCモーターを採用。微風から大風量まで16段階の風で、部屋の空気を循環させます。冬は上向き、夏は下向きに風を届けることも可能で、室温のムラを少なくすることで、省エネと快適空間を実現します。従来品は8畳タイプで明るさ4000ルーメンでしたが、新モデルは明るさ5000ルーメンと明るくなり、12畳までの部屋に対応しています。また、好みの明かりや風量を記憶するメモリー機能付。カラーはホワイトと木目調の2種類。
※本文内の価格情報は2019年2月25日時点でのAmazon.co.jpの価格です。ルミナス モテライト DL-G508
懐中電灯・スタンドライト・モバイルバッテリーとして一台三役のLEDライト
持ち運びに便利なコンパクトボディに、4,400mAhのリチウムイオン蓄電池を内蔵。普段はスマホを充電するモバイルバッテリーとして使用でき、スマホを横置きすればスマホスタンドにもなります。さらに本体のライトヘッドを伸ばして回転させれば、デスクライトとしても利用可能。非常時やアウトドアでは懐中電灯としても活躍するので、一家に一台、手放せなくなりそうです。調光は3段階で調整可能。点灯時間は、明るさ最大時で約13時間、明るさ最小で約40時間です。
※本文内の価格情報は2019年2月25日時点でのAmazon.co.jpの価格です。SOLUNA Bake Free 焼き芋メーカー WFT-103
焼き芋だけじゃない!焼きおにぎり・ドーナツ・たい焼きもできる万能ホットプレート
焼き芋メーカーBake Freeは、おいしい焼き芋を焼くことだけに特化したにも関わらず、なんと累計3万5000万台以上を売り上げたヒット作。新モデルは、従来の焼き芋プレートと平面プレートのほかに、焼きおにぎりプレートが追加され、おこげパリパリの焼きおにぎりが作れるようになりました。別売りのドーナツプレートやたい焼きプレートを使えば、おやつのレパートリーがさらに広がります。
※本文内の価格情報は2019年2月25日時点でのAmazon.co.jpの価格です。Kamome 超音波式加湿器 TWKK-1301
愛着家電がコンセプトのKamomeにシリーズ初の超音波加湿器が登場!
愛着家電というブランディングでヒットを飛ばすKamomeに、シリーズ初の加湿器が追加されました。シンプルなスクエアデザインはどんな部屋にもしっくりと馴染みそうです。機能面では、Kamomefanと同じく、使い勝手のよい工夫が満載。ダイヤル式のつまみで加湿量を自由に変えることができ、加湿量によってLEDの明るさも変わります。また、水位窓から水タンクの容量がすぐにわかる設計になっています。お好みの香りが楽しめるアロマケース付。
※本文内の価格情報は2019年2月25日時点でのAmazon.co.jpの価格です。しゃべる地球儀 パーフェクトグローブ EXAR PG-EA18
大人気シリーズ しゃべる地球儀の最新作は、動物や恐竜、ランドマークが立体的に現れるAR機能搭載!
地球儀というニッチな市場でシェアを伸ばしている、ドウシシャのしゃべる地球儀。スペースシャトル型の専用ペンで地球儀をタッチすると、タッチした国の情報を音声(日本語もしくは英語)で教えてくれます。その情報量はシリーズ最高!、また、新機能として、スマートフォンやタブレットを地球儀にかざすことで、動物や恐竜、昆虫、ランドマーク、天体などを立体的に見られるAR機能を追加。手のひらに恐竜を乗せて写真を撮り、SNSに写真を送るといったインタラクティブな体験もできます。ドウシシャのしゃべる地球儀は、子供から大人まで楽しく学べると評判なので、これからの季節、進学のお祝いにおすすめです。
※本文内の価格情報は2019年2月25日時点でのAmazon.co.jpの価格です。まとめ
隠れたニーズを掘り起こし、ピンポイントすぎる製品を自社開発することで、ヒットを飛ばしてきたドウシシャ。「あるようでなかった!こんなものが欲しかった!」そんな生活を豊かにする製品が数多くありましたね。最新製品もヒットの予感が漂うものばかり。今後もドウシシャが仕掛けるニッチな戦略から目が離せません。
主婦目線でコスパのいい家電探しが大好きなアラサー。家電屋の近くを通りかかると店内に吸い込まれがち。好奇心旺盛で、新作はとりあえず触ってみたい人。