睡眠のプロと快適のプロが教える、
記事提供:三菱電機(三菱ルームエアコン 霧ヶ峰)
いよいよ寒さが厳しくなり、寒くて起きるのがつらい時季になってきました。
お部屋の寒さや乾燥などの影響により、睡眠の質が低下している方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は寒い冬でもぐっすり眠れるために、簡単に実践できる睡眠環境を整えるコツをご案内します。
快眠セラピスト・睡眠環境プランナーの三橋美穂さんと一緒に睡眠環境づくりのテクニックをご紹介します。
快眠のために大切なのは、一年を通して「布団の中を、温度32〜34℃、湿度45〜55%に保つ」こと。
そしてそのためには「温度」「湿度」「気流」「寝具量」「着衣量」「体質」という6つの要素をトータルで考えることがポイントです。
寝室の温度は18℃以上、湿度は40〜60%に保つのがベスト。エアコンをつけっぱなしにして、適温をキープするのがおすすめです。エアコンの設定温度を18〜23℃くらいに設定すると適温をつくることができます。
お部屋が冷える一番の原因は「窓からの冷気」です。窓の断熱対策として「内窓を取り付ける」「断熱カーテンを床までかける」「窓に断熱シートを貼る」などの工夫をすると外気が入ってくるのを防ぐことができます。
エアコンをつけるときは一緒に加湿もしましょう。加湿機をつけても良いですが、壁や窓の結露をさけて効率的に加湿するなら、自分の近くに置いて直接スチームを浴びられる保湿機がお勧めです。また室内干しや観葉植物を置くのも加湿効果が期待できます。
部屋の空気が汚れていると呼吸が浅くなり、睡眠の質が低下し疲れが残ってしまうことがあります。エアコンをつける前に換気をしてきれいな空気を部屋に取り入れると、睡眠中の呼吸が深くなり、疲れが残りにくくなります。
冷たい布団に入ると、筋肉がキュッと収縮して深い眠りに入るための体温の放熱ができず、寝つきが悪くなってしまいます。寝る前に布団乾燥機や湯たんぽなどを使って、布団の中を人肌くらいの温度にあたためておきましょう。
羽毛布団は、身体に直接触れるように使うとより効果的です。さらに羽毛布団が身体に密着するように上からマイクロファイバー毛布をかけると、肩口からの冷気も防ぐことができます。それでも寒い場合には、動物の毛の毛布を羽毛布団の内側に敷くのがおすすめ。保温性・吸放湿性にすぐれているので、蒸れることなくあたたかさをキープできます。一方、綿の掛け布団の場合は、毛布を綿の掛け布団の内側に敷き、身体に密着させるのが良いでしょう。
寒がりの方は、背中の保温性を高めるようにしてみてください。横向きで寝ると、背中と掛け布団のすき間から冷気が入ってきます。肌着の内側にフェイスタオルを入れると、保温や保湿効果が期待でき、グンと熟睡感がアップします。
快眠セラピスト・睡眠環境プランナー
寝具メーカーの研究開発部長を経て独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通。講演・研修や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。