2050年頃、コーヒーの生産量が低下して飲めなくなるのではないかと言われている昨今ですが、僕は毎朝のコーヒーは勿論、仕事の合間にもコーヒーは切り離せないモノになっています。この先コーヒーが飲めなくなったり、より趣向性が高くなって高価なものになるかも知れません。
そう考えると穏やかな気分ではいられませんが、今はまだ生活の必需品として大好きなコーヒーについて記事を書いておこうと思います。
コーヒーにハマってからは、沢山の器具を試してみたくて買い漁った時期がありました。
本日はその買い漁ったコーヒー器具を断捨離して、1つだけ残すとしたら何を残すのか考えてみました。
今回はあくまで「コーヒー抽出器具」ということで、電動ミルやコーヒー焙煎機は省くことにします。
「今の生活に合った新しいコーヒーとの向き合い方」
これまでに購入してきた器具は色んな種類のドリッパー、こだわりのコーヒーサーバー、エスプレッソマシン、サイフォン、フレンチプレスと、全部合わせれば大きめのダンボール箱2つ分を超えるほどありました。 初めてドリップをした時から1〜2年でそこまで買い集めたので、そのハマり具合が伺えるかと思います。 引っ越しを機にその半分は断捨離をしたのですが、まだまだ沢山の器具を手元に残したままです。
ですが、今は山の中の小さな小屋で生活をしているため、このコーヒー器具がどうしても嵩張ってしまうようになりました。
置き場所に困るのと同時に、コーヒーにおける考え方も田舎への移住で変わってきたのです。
もちろん色んな器具を使って淹れるのは楽しいけれど、山の中で日々変わる景色を見ながらコーヒーを飲んでいると**「コーヒーを飲めることが幸せ」**と感じるようになりました。
どうやって淹れて飲むか、でななく、どこで飲むか…と。もっとシンプルに楽しむのでいいんじゃないか、と思えてきたのです。
決して様々なコーヒー器具でコーヒーを淹れることを否定している訳ではなく、今の自分の生活に照らし合わせたことによる新しいコーヒーとの向き合い方です。
そこで改めて断捨離を考えようと思ったのが、今回の記事のきっかけです。
「1つだけ残すとしたら、この器具だ!」
何を残すか考えてみました。
結論から言います。
もし1つだけコーヒー器具を残すとしたら、僕は**「クレバーコーヒードリッパー(clever coffee dripper)」を残します。
このドリッパー、一見普通のドリッパーのように思えますが、上の写真を見てみると不思議な感じがしませんか?
ドリッパーの中にコーヒーを抽出している液体が入ったままになっているのに溢れていませんよね。
なぜ溢れないのかというと、ドリッパー底部にシリコンラバー製の「弁」がついていて、テーブルの上などの平らな面に置いておくと溢れないんです。
コーヒーを抽出するには、サーバーの上に乗せてあげると弁が開いて落ちる仕組みになっています。
※本文内の価格情報は2023年8月16日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
「1つだけ残すとしたら、なぜクレバードリッパーなのか」
なぜクレバードリッパーを残すのか、という話をする前に、コーヒーの抽出の方法についてお話しさせて下さい。
コーヒーには「透過式」と「浸漬(しんせき)式」という2つの抽出方法がります。
「透過式」はコーヒーにお湯を通すことで抽出する方法で、短時間で抽出が終わるのが特徴です。よく使うドリッパーのほとんどはこの抽出方法ですね。
「浸漬式」は一定時間お湯にコーヒーの粉を漬け込むことでコーヒーを抽出する方法で、サイフィンやフレンチプレス、そしてこのクレバードリッパーなどがあります。
「浸漬式」はハンドドリップの技術ではなく、抽出時間を決めて落とせるので比較的誰でも簡単に安定したコーヒーを抽出できると思います。
これが僕がクレバードリッパーを1つだけ残す最大の理由なんです。
「クレバードリッパーは何も考えず、気楽に淹れられるのが魅力」
今、山暮らしをしているのはキャンプにハマったことがキッカケでした。そしてそのキャンプにハマった理由は、実は外で飲むコーヒーの美味しさに気付いたからなんです。
自宅でコーヒーを楽しんでいた時は、色んなコーヒー器具で淹れてみて、その味の変化や抽出までの工程を楽しむのが面白かったのですが、自然の中で飲むコーヒーは例え淹れ方を失敗したとしてもとても美味しく感じるんです。
こんなにも飲むシチュエーションで味わい方が変わるものなのだと驚きました。
正直言って、自分の味覚は決して敏感とは言えません。繊細な味の変化や風味を捉えることができていませんし、器具によって異なる味わいを引き出せたとしても、的確に判断できるような舌ではないでしょう。
それならば、どんな場所でも簡単に、そして美味しく淹れられるコーヒー器具が一番自分には合っている。その答えが、クレバードリッパーです。
このドリッパーは気軽に、そして誰でも簡単にコーヒーを抽出できるのが特徴です。
登山をして頂上で淹れるコーヒー、キャンプの朝に淹れるコーヒー、仕事の休憩に淹れるコーヒー。
背伸びをするのではなくコーヒーが身近で、気軽に淹れられるのが一番僕にとって心地良いコーヒースタイルなのだと感じました。
この記事を読んでくださっている皆様は、どんなコーヒースタイルをお持ちでしょうか。
何はともあれ、今後も美味しいコーヒーが楽しめるような時代を望んでいます。
※本文内の価格情報は2023年8月16日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
5年前にキャンプを始めてその良さにハマり、現在では山梨県北杜市に移住し、山を開拓してセルフビルドで建てた小屋で生活。その生活では山菜採りや渓流釣り、家庭菜園などで自給自足を目指しつつ、変わらずキャンプや登山を楽しんでいる映像クリエイターです