iOS13で進化した写真アプリを堪能するシリーズ、最終回は「共有」です。
撮った写真をきれいに仕上げる、たくさん撮って溜まった写真を整理する、に続くのは「撮った写真を見せる」。
写真は、撮って仕上げてセレクトして見せる、の4段階でセットです。スマートフォンがデジタルカメラの市場を食い荒らしたのはこの「見せる」が優れていたから。一般に「共有」、カタカナだとシェアですね、その話をします。
iPhoneで撮った写真をシェアするには2つの方法があります。
ひとつはシェアしたいアプリから写真を呼び出す方法。
もうひとつは写真アプリからシェアに使いたいアプリへ写真を渡す方法。
一長一短ではあります。
FaceBookやLINEやtwitterやInstagram(まとめてSNSと称します)で写真をシェアしたいときは、そのアプリから呼び出すわけですが、これ、直前に撮った写真だとすぐ引っ張り出せますが、古い写真だと大変なわけです。
まあほとんどの人は撮ってすぐ出すでしょうが、そういえば以前行ったときはこうだったーとか、あのときの写真がー、そうそう今話題のあそこだけど昔行ったことあるーとか、そんなんで古い写真を引っ張り出したくなることってありますよね。
そういうときは、写真を探しやすい「写真アプリ」から共有する方が便利なわけです。たくさん撮ってる人はむしろそうしないと死ぬ。
さらに、写真が曲がってたりちょっと明るく仕上げてから投稿したいってときも、写真アプリから直接共有する方が便利。
逆に、欠点もあります。写真アプリから共有するときは、新規投稿しかできないんですよね。誰かのコメントとかtwitterのリプライに使いたいときには使えません。それが短所。話が流れていく中で、コメントに写真を使いたい……でもちょっと前に撮ったものだから探すのが大変ってことはありますから、その辺はなんとかなって欲しいと思う所存です。
個人的には、写真アプリ側で「アルバム」を作ってSNSアプリからそのアルバムを開いてその中の写真を、とか、面倒なときは写真アプリで「お気に入り」マーク付けて、SNSアプリから「お気に入りアルバム」を指定してそこから探す(そればっかやってるのでお気に入りアルバムがわやくちゃになりつつありますが)ってことやっています。
アプリから写真を貼り付けるとき、シェアしたい写真をお気に入りに入れておくと写真を探すときにちょっとだけ楽になります。
共有機能のデザインが大幅に変わったiOS13
その辺を踏まえた上で、今回は写真アプリから共有するぞ、という話をします。
まあとりあえず、シェアしたい写真を開きます。
左下の共有ボタンをタップするとこんな画面になります。
ここ、iOS13で大きく変わったところ。
写真アプリに限らず、あらゆるアプリで「共有」画面のデザインが変わりました。まあ共有機能はiOSが提供するものなのでOS側のデザインが変わると影響を受けるわけです。
共有先は三段構成。一番上はメッセージをよくする相手やすぐに送れるAirDrop先。2段目は従来の共有。3段目はアクションとなっている。
まず最初に「よくメッセージアプリで連絡する相手」や「AirDropで送れる相手」が並びます。これはこれで便利ですが、対象になるのはメッセージなど標準機能のみ。よくやりとりするLINEの相手とかは出てきません。
2番目に共有したいアプリがずらっと出てきます。横スクロール式です。
その下に、「アクション」が縦に並びます。
ではアプリで共有しましょう。
AirDropやメールはまあいいですよね。大事なのはSNSなどサードパーティ製のアプリを使う場合。
横スクロールはめんどくさい、写真を渡したいアプリが表示されていない、その他諸々ありますが、ここは「カスタマイズして使う」場合と考えてください。
一番右までスクロールすると「その他」が現れますからここをタップ。
すると共有で使えるアプリの一覧が出てきます。「よく使う項目」が前の方に並び、その後に「候補」がずらっと出てきます。最初にこれをタップして、どんなアプリで共有できるか見ておくといいでしょう。
リストの後ろの方にあるアプリもここから呼び出せます。
共有を開いたときにすぐアクセスできるアプリは頭から12個なので、それ以外のものはこの画面から選びます。
大事なのはここで自分が使いやすいように整理すること。
それには右上にある「編集」をタップします。
一番左の「+」をタップするとそのアプリはよく使う項目に格上げされ、よく使う項目の「-」をタップするとそれはよく使う項目にから格下げされます。
なので、よく使うアプリは格上げしましょう。
格上げしたら、「≡」を長押ししてスライドさせることで、順番をコントロールできます。
わたしはFacebookやTwitterをよく使うので、それをすぐアクセスできるところに置いているわけです。
で、最終的にこんな風にしてみました。
FacebookやTwitterやMessengerを前面に。Instagramも入れましたが、これはInstagramアプリから開いた方がInstagramならではのフィルタを使えるのでおすすめかも。
アプリによっては複数枚をセレクトして送ることもできます。
これはFacebookに投稿しようとしている場合。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。