スプレー類の使い方に要注意!

事前に知っておくだけで防げる、
エアコン故障トラブル

記事提供:三菱電機(三菱ルームエアコン 霧ヶ峰)

コロナ禍で新しい生活様式が求められ、様々な環境が大きく変化しました。

特に、衛生対策への意識はますます高まり、お部屋の衛生対策を行う人が増えています。

具体的な対策としては、こまめな換気や、空気清浄機の活用、除菌スプレーの使用などが挙げられますが、中でも除菌スプレーを使う頻度が増えた人は80.3%おり、手放せない存在となっているようです。

今回はそんなスプレー類を、お部屋で使う際の注意点をご紹介します。

三菱電機 霧ヶ峰 PR事務局調べ




スプレー類の正しい使い方


スプレー類をエアコンに直接吹きかけると、エアコン内の電子基板などが故障し、運転できなくなることがあります。またスプレー類に含まれる成分によっては、エアコン内の重要な部品を腐食(=化学的作用により金属が劣化・損傷)させ、エアコンの効きが悪くなってしまうことがあります。

スプレー類を正しく使って、快適な空間をつくりましょう。

例えば、除菌・消臭スプレー、化粧品、香水、殺虫剤などの生活用品にも腐食の原因となる成分が含まれている場合があります。


エアコンにスプレー類を直接吹きかけない

スプレー類を直接エアコンに吹きかけると、高濃度の成分が電気・電子部品(基板等)、熱交換器(エアコンの性能にかかわる重要な部品)の冷媒配管に付着し、腐食する可能性が高くなります。

なるべくエアコン運転中にスプレー類を使用しない。エアコン停止中の使用がおすすめです。

スプレー類をエアコンに直接吹きかけるより低濃度ではありますが、運転中にスプレー類を使うとエアコンがスプレーの成分を吸い込み、電気・電子部品(基板等)、熱交換器に付着して冷媒配管を腐食する可能性があります。スプレー類は、エアコン停止中に使うのがおすすめです。



 CHECK

ご自宅のエアコンは電気・電子部品(基板等)・熱交換器の冷媒配管が腐食して
エアコンの効きが低下していないか、自己点検をしてみましょう。

エアコンの冷えやあたたまりを点検するための手順

  1. フィルターをお手入れする。
  2. 「ピークカット」の設定をオフにする。
    「ピークカット」とは最大電流を約25%抑えた運転を行う機能です。
  3. 風速は「自動」または「強」に設定する。
  4. 設定温度を暖房なら上限、冷房なら下限まで設定して効き具合を確認しましょう。 暖房の場合は暖かい風、冷房なら冷たい風がでれば正常です。(三菱エアコンの場合は暖房時上限31℃、冷房時下限16℃)
エアコンの冷えやあたたまりが足りない(効きが悪い)場合は、お買い上げの販売店、 またはメーカーの修理窓口にご相談ください。

 エアコン豆知識

豆知識1 
衛生対策として除菌スプレーを使う人が増えています。


室内の衛生対策に関する調査を実施したところ室内の衛生環境が気になって対策をしている人は88.6%(グラフ1)と室内の衛生対策意識が向上していることがわかります。中でも除菌スプレーの使用頻度が増えたと答えている人が80.3%(グラフ2)と多く、またエアコンに除菌スプレーを直接吹きかけたことがある人が17.5%(グラフ3)いるという結果が出ています。

【調査概要】
・調査対象者: 東京・大阪在住の50~69歳の男女600名
・調査方法:インターネット
・調査期間:2021年1月22日(金)~1月24日(日)

豆知識2 
スプレー類を直接吹きかけるとこんな故障が起こることも…


<故障の例>
【症状①】電子基板が故障し、運転ができなくなることがあります。
【症状②】室温を検出する等のセンサー部が故障し、正常な運転ができなくなることがあります。
【症状③】熱交換器の冷媒配管に「腐食」が起こり、「冷えない」「あたたまらない」などの症状が起きることがあります。

図1:正常な冷媒配管と「腐食」で貫通してしまった冷媒配管の拡大図
例えば、除菌・消臭スプレー、化粧品、香水、殺虫剤などの生活用品にも腐食の原因となる成分が含まれている場合があります。

豆知識3 
エアコンにスプレー類を直接吹きかけてしまったら


①腐食の進行を防ぐためには、腐食の原因となるスプレー類の成分の濃度を下げることが大切です。 エアコンにスプレー類を直接吹きかけてしまったら下記の対策をしてみましょう。

<注意>
高湿度のときに窓を開けて長時間(1時間以上)運転すると、室内機についた露が垂れ家財や床などをぬらし、汚損の原因になることがあります。 室内機の下にビニールシートなどを設置して防水対策をしてください。 また、冷房運転をしてもスプレー類の成分を完全に洗い流すことができない場合があります。

②お買い上げの販売店またはメーカーの修理窓口にご相談の上、室内機の洗浄を行ってください。
ご自身で室内機の洗浄は行わないでください。誤った洗浄剤の選定・使用方法で洗浄を行うと、樹脂部分が破損したり、水漏れなどの原因になります。また、洗浄剤が電機品やモーターにかかると故障や発煙・発火の原因になります。



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