さて突然ですが皆さんはドライヤーを選ぶ際に何を目安にしているだろうか?
価格?ヘアケア機能?それとも風温・風量?風を送り出すというシンプルな製品だけに各社様々なところで差別化を図っているドライヤー。
我が家ではドライヤーを選ぶ際のポイントとして最も重要視しているのが「風量」だ。我が家と言ったが、私はこだわりがないので嫁が重要視しているポイントである(我が家の製品選びでは超重要項目)。
嫁は朝風呂派で毎朝ドライヤーで長い髪を乾かしているのだが、「朝は時間がない」「髪をスピーディーに乾かしたい」という理由でドライヤーに求めるのは「時短」。
そんな我が家でこれまで愛用してきたのが「コイズミ MONSTER KHD-W701(以下MONSTER)」。形状の異なる2つのファンを搭載した「ダブルファン」による「2.0㎥/分」というパワフルな大風量が特徴だ。
※我が家で使用していた商品の後継機種(最新モデル)となります。※本文内の価格情報は2018年3月23日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
この「㎥/分」という見慣れない単位は、1分間に送れる風の量のこと。「2.0㎥/分」のドライヤーであれば1分間に2.0立方メートルの風を送れることになる。現在発売されているドライヤーの平均的な風量が「1.3㎥/分」なので「MONSTER」がパワフルであることがお分かりいただけるかと思う。
ちなみに風量=風力・風速ではない。風量が多いと風力が強くなる傾向ではあるが、絶対ではないのでご注意を。とはいえ、ほとんどのドライヤーには風量が記載されているので一つの指針とはなるだろう。
話を戻そう。風量を重要視するなら「2.4㎥//分」の風量を誇る「Dyson Supersonic HD01 ULF」があるが価格が少々お高い。
※本文内の価格情報は2018年3月23日時点でのAmazon.co.jpの価格です。その点、我が家でこれまで愛用していた「MONSTER」は十分パワフルで価格もリーズナブル。特に不満もなく使用してきたが、気になる商品が登場したので早速購入してみた。
「ドン・キホーテ 情熱価格PREMIUM プロテクトイオンヘアードライヤー DXT7000(以下DXT7000)」だ。テスコムと共同企画した、髪の毛を速く乾かすことにこだわった「2.5㎥/分」の大風量が特徴のドライヤー。
※本文内の価格情報は2018年3月23日時点でのドン・キホーテ ONLINEショッピングモールの価格です。前置きが長くなったが、今回はこれまで我が家で使用していた「MONSTER」と新たに購入した「DXT7000」を比較検証していこう。
風量だけじゃない?DXT7000の実力
まずは、新たに購入した「DXT7000」のレビューをしていこう。
ドン・キホーテの店舗で購入。外箱は全面にテープが貼ってあり開封に手こずった(笑)。
同梱物は本体とセット専用フード、説明書といたってシンプル。グレーとピンクの色使いもスタイリッシュで好印象。
グリップ感はまずまず。670gの重さはあまり気にならない。
空気を吸い込む吸引口の開口面積が広く、大量の空気を効率よく吸い込む機構となっている。
ちなみに吸引口のカバーは着脱式になっており、フィルターの掃除も簡単。
吹き出し口にはセット専用フードを取付可能。我が家では時短重視のため使用頻度は低め。
ハンドル部分の背面にはマイナスイオンとプラスイオンを同時に放出することで、静電気を抑制し、大風量でも髪の広がりと傷みを抑えることができる「プロテクトイオン」のON/OFFのスイッチ。
ハンドル上部には無段階の風量調整ダイヤル。髪を乾かしながら親指で風量を調整できるので操作性もいい感じ。
「ロングライフコード」という360度自由に可動する断線しにくい機構を採用。
意外と快適なのがレバーを押すことでプラグを抜くことができる「ラク抜きプラグ」。ヘアオイル等が手に残っている場合でも簡単に抜けるし、無理な抜き差しによる断線リスクも回避することができる。
MONSTER vs DXT7000
それでは「MONSTER」と「DXT7000」を対決形式で比較していこう。
スペック対決
まずは、スペック上の比較から。
MONSTER | DXT7000 | |
消費電力 | 1200W | 1300W |
質量 | 630g | 670g |
最大風量 | 2.0㎥/分 | 2.5㎥/分 |
最高温度 | 不明 | 107℃ |
ヘアケア | マイナスイオン | プロテクトイオン |
参考価格 | 6,937円 | 7,980円(税抜) |
注目すべきは最大風量とヘアケア。スペック上の風量は「DXT7000」が優っている。また、ヘアケア機能では「MONSTER」が「マイナスイオン」を放出するのに対して、「DXT7000」はマイナスイオンとプラスイオンを同時に放出する「プロテクトイオン」を採用している。
風速・風温対決
前述したとおり風量=風力・風速ではない。ここでは風速計を使い風の速度を比較してみた。また風温も同時に計測。
風速に関しては大きな差は生じなかったが、風温は「MONSTER」の方が20℃高い。これは体感でも明らかに「MONSTER」の方が上だった。風温に関しては「DXT7000」はやや物足りない印象だ。
騒音対決
「DXT7000」を使ってまず気になったのが「キュイーン」という甲高い運転音。初めは耳障りな大きな音に不快感もあったが使っているうちに慣れてしまった。というわけで運転音を音量測定アプリで計測してみた。
「DXT7000」の方が若干高かったが、コレは誤差レベル。しかし、「MONSTER」の運転音が低音なのに対して、「DXT7000」は高音のため不快に感じる方も多いかもしれない。コレは実際に聞いてもらわないと、うまく伝えられない。
髪乾時間対決
髪乾などという言葉はないが、ここではあえて髪が乾く時間を「髪乾時間」として計測してみた。嫁に協力してもらい風呂上がりにいつも通り髪を乾かしてもらった。今回は取り外し不可な「MONSTER」に合わせてセット専用フード付けて検証した。
圧倒的な差はでなかったが「DXT7000」が約2分ほど早く髪を乾かすことができた。ちなみに「DXT7000」のセット専用フードを外して乾かしたところ「8分10秒」で乾いたので、約3分程早く乾かすことができる。この3分が特に朝は貴重なのだ。
ヘアケア対決
前述した通り「MONSTER」は「マイナスイオン」を搭載、一方「DXT7000」はマイナスイオンとプラスイオンを同時に放出することで、静電気を抑制し、大風量でも髪の広がりと傷みを抑えることができる「プロテクトイオン」を搭載している。
実際に使用してみた感想としては「プロテクトイオン」が思った以上に効果があるということだ。詳しい原理はよくわからないが「MONSTER」の「マイナスイオン」と比較すると、使用中に髪の毛がほとんど絡まず、仕上がりもサラサラでまとまりがある。これは予想外に評価したい点だ。
ドライヤーに速乾性能を求めるなら買い
「MONSTER」と「DXT7000」では圧倒的な差は出なかったが、実際に使ってみた感想としては多くの面で「DXT7000」が優れていると感じた。今回「MONSTER」というもともと風量の多いドライヤーとの比較検証だったが、一般的なドライヤーを使えば明確にその差が出たと想像できる。
ちなみに「DXT7000」と同機能のドライヤーがテスコムからも販売されている。若干価格が高いがコチラはハンズフリーでの使用が可能なスタンドが付属する。
※本文内の価格情報は2018年3月23日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
トリセツ編集部 編集長。トリセツの広報としてプロモーション業務とメディア運営を手がける。また各方面でプロモーション、デザイン等の業務に携わっている。